赤地に亀甲、鶴松紋様の振袖【fui31】

地色は赤と白から成っておりますが、部分的に地色を変えるのは、手間暇のかかる、たいへんな作業です。下から、亀甲に、宝尽くしと松、梅などの花が描かれ、その上はガラッと雰囲気が変わって、松が描かれています。その上もまた雰囲気が変わり、赤地に梅の花が描かれています。大きく羽ばたく鶴も見事です。菊の花と唐草文様も描かれています。さらに上には紙吹雪に梅です。こちらは銀泥ですね。鶴には部分的に手刺繍が施されており、丁寧な技術を駆使して作られています。

お召しになってみると、赤い空白部分に、とても存在感があります。帯の下あたりと、袂ですね。賑やかな絵柄の中に、静かな空白部分を作るという、上品なデザインになっています。

帯は、黒地に鶴の丸帯です。第一礼装となります。黒地に金銀の鶴が手刺繍され、朱色、小豆色、緑、青などでも鶴が描かれており、おめでたく、凝ったお造りとなっています。丸ぐけの帯締めが赤で、帯揚げがグリーンの総絞り、重ね衿もグリーンの絞りです。これはゆめやオリジナル商品です。

アンティークですから、丁寧に、これからも長く大事に使っていきたいきものと帯です。
おめでた尽しのアンティーク色振袖と帯です。成人式や結婚式で、是非お召しになってください。