ベビーピンクに手鞠、工霞紋様の中振袖【fui47】

若いお嬢さまに似合うきものです。ベビーピンクがお肌をピーンと張らせ、すっきりとしたお嬢さまになりますよ。成人式のほか、十三参りにもおすすめのアンティーク中振袖です。

白や小花が描かれた雲のような紋様を、工霞紋様と言います。霞がかかったようなイメージを膨らませてくれる絵柄です。その上に淡い色をふんだんに使って、手毬と紐が手描きされています。やわらかくて、輝いている正絹のベビーピンクの地色に、霞んだようなおとなしめの色の手毬が映えていますね。手毬の中には、亀甲、七宝、青海波の紋様や、牡丹、菊、紅葉などが手描きされています。淡い色使いと緻密な絵柄が、職人の確かな腕と優しい気質を表している一品です。

手毬の紐が至る所に踊っている様子がたいへん楽しくて、きものを着た喜び、どこにお出掛けしようかなといった嬉しい気持ちを表しているようで、颯爽とした可愛らしいきものです。このきものが着たいと思っていただけるお嬢さまがいらしたら嬉しいことです。

帯は、エンジ色の袋帯を文庫に結びました。花丸紋様の花を両側に出しましたが、柄自体はちょっとズレていて、ぴったり同じではないところがポイントです。文庫の変わり結びですね。

袖丈が100cmありますので、袴を合わせるには少し長いと思います。帯から下の紋様が素敵ですので、振袖として着ていただいたほうがいいですね。帯揚げ、帯締めは紫で大人っぽくコーディネートしました。十三参りや若いお嬢さんは、色を変えると可愛らしくなりますね。ブルーや濃いピンクでも可愛いし、帯留めにしてもいいと思います。