ぼかしに小舟と花々が描かれた夏物の色振袖【fui85】

夏に結婚なさるのに合わせて、夏物の振袖を作ったんですね。贅を尽くした夏物のアンティーク色振袖です。薄いジョーゼットの生地に、地色はぼかしがほどこしてあります。裾や袂、左肩、背中の濃いところがアガットという色で、少し薄くなったところがパーシアンレッド、白っぽく写っているところがベージュですね。素敵なぼかし具合です。

手描きのほかに、手刺繍がほどこされています。薄いジョーゼットの生地に刺繍をするには、かなり熟練の技が必要です。細かい日本刺繍ですね。撫子、亀甲、菖蒲、百合、菊など、上前にはとくに細かな手刺繍がいっぱいです。裏を見ると、手刺繍だということが判るんですよ。ちょっと見てみてください。

水面に漂う小舟も描かれています。水面は横に織り込まれた漆の糸です。手間暇が掛かっていますね。夏ですのでね、涼しげな感じが表れていて良いですね。紋は桔梗の一つ紋のようです。帯は、夏物のアンティーク丸帯を合わせました。

身丈が１５４cm、袖丈が１０３cmです。身長が１４９～１５９cmほどのお嬢さんにちょうど良いサイズです。今では、小柄なお嬢さんということになってしまうでしょうか。夏に結婚式を予定されている方はぜひご検討ください。ご親戚の結婚式にもふさわしい色柄ですよ。