【2024入学式】入学シーズンの親御さん向け、着物レンタル活用術
はじめに
日本の伝統的な装いは、私たちの心を温かく、荘厳な気持ちにさせますね。特別な日には特別な装いが欲しいもの。そんな風に思う日の一つが、お子さまの入学式です。初めての式典となる入学式は、親御さんにとっても一つの大きな節目。そんな大切な日に、訪問着や付け下げなど、美しい着物を選ぶことで、一生の思い出がより華やかになります。
入学式の特別な瞬間と着物の役割
入学式は、お子さまが新たな生活の門出を迎える大切な瞬間です。式典の中で、新しいクラスメートや先生と初めて出会い、新しい生活がスタートします。そんな記念すべき日には、上品で華やかな着物を選んで、母親としてお子さまの成長をお祝いしましょう。
着物の役割
- 華やかさ: 桜の柄や淡いピンク、グレーなど、季節や場面に合わせた着物は、入学式の式典をより一層華やかに彩ります。
- 上品さ: 着物は、大人の女性の上品さを際立たせます。
- 伝統: 着物は日本の伝統。そんな伝統的な装いでの参列は、新しいスタートを祝う瞬間に重みを持たせます。
着物レンタルのメリットと魅力
「でも、着物を持っていない…」という方も少なくありません。そこでおすすめなのが、着物のレンタルサービス。実際に着る回数が少ないからと、新しく購入するのはためらってしまうことも。そんな時、レンタルはとても便利です。
レンタルのメリット
- 豊富な種類: レンタル店にはさまざまな色や柄、サイズの着物が揃っているため、自分の好みや体型に合わせて選ぶことができます。
- コスパ: 購入するよりも、レンタルの方がはるかに経済的です。特に高級な訪問着など、フォーマルな着物を選ぶ際には、レンタルの方がお得です。
- フルセットでのレンタル: 草履やバッグ、着付けに必要な小物もセットでレンタルすることが可能。初めて着物を着る方や、必要な小物が分からない方には、このフルセットのレンタルはとても安心です。
また、最近では詳細なサイズ情報や、着付けのサービスなどを提供してくれる店舗も増えてきました。初めての方も、こういったサービスを利用して、入学式を楽しむことができます。
入学式にふさわしい着物の種類
入学式は、新しい生活の始まりを祝う特別な日です。そんな日には、お母さんもとびきりの着物を選びたいもの。でも、種類がたくさんあってどれを選べばよいのか迷いますよね。ここでは、入学式におすすめの着物の種類と、それぞれの特徴を詳しくご紹介します。
訪問着の特徴と選び方
訪問着は、正式な場やフォーマルな行事に着る着物として知られています。その名の通り、訪問やお祝いの席に適しています。着物だからとつい構えてしまいがちですが、入学式の主役はお子さまで、母親は見守る立場だということを意識してさえいれば、自然と入学式にふさわしい母親の装いや振る舞いになるのではないでしょうか。
訪問着の特徴
- 華やかさ: 色鮮やかで縁起の良い柄の着物が多いです。入学式のような華やかな場にぴったり。
- 柄の配置: 総柄や両前に柄があるものが多いです。
ポイントは、季節に合わせたものを選ぶこと。春の入学式なら、桜や水仙、梅など春らしい柄や色を選ぶのがおすすめです。色合いも春らしく、淡いピンクやクリーム色などが人気です。
付け下げや色無地の選び方
付け下げは、訪問着に次ぐフォーマルな着物です。また、色無地は一般的にセミフォーマルとされ、帯や小物によって、さまざまな場面で使いやすい着物です。
付け下げの特徴
- 左胸と袖に柄があり、上前の下部に柄が配置されるのが特徴です。
- 季節を問わずに使えるデザインが多いため、多機能な着物として持っておくと便利です。
色無地の特徴
- 単色で、柄が描かれていないシンプルなデザイン。
- 上品で、さまざまな小物とのコーディネートが楽しめます。
ここでアンティークきものレンタルゆめやの訪問着・付け下げ・色無地をご紹介しましょう。並べてみると違いもわかりやすいかと思います。
左端「淡いピンクベージュに菊、牡丹、菖蒲が咲く訪問着」肩から袖、前見頃に華やかな柄が入っている訪問着。淡いピンクベージュは桜の時期の入学式や卒業式におすすめです。中央「ドラブ色の紬に牡丹の一つ紋付き付け下げ」左肩と袖や裾に柄が入ったすっきりとした印象の付け下げ。訪問着ほど華美ではありませんが、上品さがあります。右端「若苗色に織り柄の一つ紋付色無地」一色のすっきりとした色無地の着物には華やかな帯が似合います。紋が入ることで、格が上がります。
20代から60代のママ向け、着物の選び方
年代によっても、選ぶ着物の色やデザインに違いが出てきます。20代の若々しいママは、明るく華やかな色を選んで元気な印象を。40代、50代の落ち着きあるママは、上品で控えめな色や柄で大人の魅力を。
20代~30代のママ
- ピンクやライトグリーン、水色など、明るくてフレッシュな色を選ぶのがおすすめ。
- 華やかな花柄や流れる水のデザインなど、元気な印象を与える柄を選びましょう。
「薄紅色に雪輪、菊、松の訪問着」は若いお母さまにおすすめの華やかなお色の訪問着です。薄紅色は若さとフレッシュさが表れます。菊や松が描かれていて春のイベントにはぴったりです。
40代~50代のママ
- グレー、淡いピンク、淡い青など、落ち着いた色を選ぶことで上品な印象を。
- 色無地など、シンプルで上品なデザインを選ぶのがポイント。
「銀鼠色に幻想的な花々が辻が花で描かれた訪問着」落ち着きすぎず辻が花の華やかさもある訪問着は、40代・50代のお母さまにおすすめです。上品さが求められる年代ですので、品の良い訪問着はいかがでしょう。
60代のママ
- 落ち着いた色の中でも、淡い色を取り入れることで、柔らかな印象を演出できます。
- 華やかすぎない、控えめな柄を選ぶのがおすすめ。
「ドラブ色の紬に牡丹の一つ紋付き付け下げ」シックな赤茶系の紬の付け下げは、落ち着きと上品さがあります。描かれている牡丹も淡いお色で統一されていますので、すっきりとした印象になります。
入学式の季節とコーディネートのヒント
春の桜が満開の中、お子さまの入学式を迎えるママたち。そんな特別な日には、どんな着物を選び、どうコーディネートすればよいのでしょうか。ここでは、春の入学式にぴったりの着物の選び方や、コーディネートのヒントをご紹介します。
春の桜や草花の柄の選び方
春といえば、桜の花が美しく咲き誇る季節。そんな春の風物詩を着物の柄に取り入れることで、入学式の雰囲気を一層高めることができます。
- 桜の柄: 春の代表的な花。淡いピンク色の桜の花が着物の上に舞うデザインは、春らしさを感じさせます。
- 草花の柄: 水仙や梅、菜の花など、春に咲く草花を取り入れた着物もおすすめ。明るくて華やかな印象を与えます。
色のトレンド:淡いピンク、ブルー、グリーン
春の着物の色は、淡い色が主流。特に、淡いピンクやブルー、グリーンは春らしい明るさと爽やかさを感じさせる色として人気です。
- 淡いピンク: 若々しさや優雅さを感じさせる色。桜の花との相性も良い。
- ブルー: 春の新緑や空の青さを思わせる爽やかな色。清楚な印象を与えます。
- グリーン: 春の若草を思わせる色。新しい始まりや希望を感じさせる色としても知られています。
帯揚げや帯締めの選び方
着物のコーディネートには、帯揚げや帯締めなどの小物が欠かせません。これらの小物を選ぶ際のポイントをいくつかご紹介します。
- 帯揚げ: 着物の色や柄に合わせて、色を選ぶことがポイント。特に、明るい色の着物には、淡い色や白を基調とした帯揚げを選ぶと、全体のバランスが良くなります。
- 帯締め: こちらも帯揚げと同じく、着物の色や柄に合わせて選びます。ただし、帯締めは帯揚げよりも少し目立たせて選ぶと、アクセントとして効果的です。
入学式の日、ママたちは自分自身を最高に美しく見せることで、お子さまの晴れの舞台を一層盛り上げることができます。
着物レンタル時の注意点とお得な方法
着物をレンタルする際、その美しい装いに魅了されているうちに、重要なポイントを見逃してしまうことがあります。しかし、いくつかの注意点とお得な方法を心得ておけば、より素晴らしい体験を楽しむことができます。
サイズや身長に合わせた選び方
レンタルの着物は、オーダーメイドのように完璧に体のラインにフィットするものではありませんが、それでも適切なサイズや身長に合わせて選ぶことが大切です。
- 身長に合わせた選び方: 身長が低い方は、縦のラインを強調する柄や、柄が小さめのデザインの着物を選ぶと、スタイルアップ効果が期待できます。逆に、身長が高い方は、華やかなデザインを選べば、存在感が増します。
- 体型に合わせた選び方: 着物の良い点は、体型をカバーしてくれるデザインが多いこと。そのため、自分の体型に合わせて選ぶだけでなく、自分を美しく見せるデザインを選ぶことも重要です。
レンタル料金とセット内容のチェック
着物レンタルには、さまざまなプランや料金が存在します。また、小物もレンタル料金に含まれていることが多いので、事前にチェックしておくと安心です。
- 料金のチェック: レンタルの際、初めての方は料金の内訳をしっかり確認しましょう。着物だけでなく、帯や小物、着付けの料金などが含まれている場合があります。
- 小物の確認: 草履やバッグ、足袋などの小物がレンタル料金に含まれているかどうかを確認することも大切です。これにより、当日に必要なものが全て揃っているかを確認できます。
アンティークきものレンタルゆめやの訪問着や付け下げに合わせていただきたい草履をご紹介しましょう。左端「シルバーに紺・銀の花唐草織りの草履」落ち着いた色目の訪問着や付け下げに合わせていただきたいシックな草履です。花唐草織り鼻緒がおしゃれですね。中央「金の土台に白いレース編み鼻緒の礼装用草履B」金の土台ですと、フォーマル感がアップします。結婚式や入学式・卒業式に格を上げたい時には最適です。右端「クリーム色に金銀花唐草の鼻緒が輝く礼装用草履」若いお母さまにはクリーム色の優しい雰囲気の草履はいかがでしょうか?明るめピンクやグリーンの着物に合わせて若々しさが出ます。
安い料金で高級な着物をレンタルするコツ
高級な着物を安くレンタルするには、いくつかのコツがあります。
- 早期予約特典の利用: 時間に余裕をもって着物をレンタルすることが一つ。早期予約特典などを用意しているレンタル店が増えています。また早めに予約することで、より豊富なラインナップから選べるというメリットも。
- 平日の利用: 週末や祝日は、多くの人が着物をレンタルするため、平日に予約やレンタルをすることで、少し安くなることもあります。
- レビューをチェック: ネット上のレビューサイトなどで、他の人の意見や評価をチェックすることで、コストパフォーマンスの良い店舗を見つけることができます。サイトからの来店予約限定などのお得なプランを用意しているお店もあるので、こまめにサイトの確認を。
着付けとその他の準備
着物の美しさは、その柄や色だけでなく、どのように着るか、どのようにコーディネートするかにもよります。ここでは、着物の正しい着付けや、入学式のヘアスタイル、さらには訪問着付けサービスについて詳しく解説します。
着物の正しい着用方法
着物の着用方法にもコツがあります。ご自身で着物を着る方は、以下のポイントを参考にしてください。
- 着物の裾合わせ: まず、着物の裾を合わせます。正面から見て、着物の裾が地面と平行になるようにします。
- 右側を先に: 着物は必ず右側を下にして、左側を上にするのが正式です。
- 帯の巻き方: 帯は着物の中心から少し上に位置するように巻きます。前で結び、後ろに回す、着付けの方法もあります。
正しい着付けを身につけることで、着物の美しさが一層引き立ちます。着付けの教室を開いているところや、解説動画などもネット上にはたくさんありますので、ぜひそちらを参考にしてみてください。
入学式のヘアスタイルや髪飾りの選び方
入学式には、シンプルで上品なヘアスタイルがおすすめです。以下、ヘアスタイルのポイントをご紹介します。
- アップスタイル: 着物の衿元や首元の美しさを引き立てるため、アップスタイルが人気です。
- 髪飾りの選び方: 季節感を持たせるために、桜や草花のモチーフの髪飾りを選ぶとよいです。
- シンプルなアクセサリー: 大ぶりなアクセサリーは避け、シンプルなものを選ぶことで、着物の美しさを邪魔しないスタイルになります。
訪問着付けサービスの利用とその魅力
着物の着付けは独特の技術が要求されるため、初めての方や不慣れな方は訪問着付けサービスの利用を考えるとよいでしょう。
- プロの技術: 訪問着付けサービスを利用すると、プロの技術で着物を美しく着付けてもらえます。
- 時間の節約: 自宅で待つだけで、着付けをしてもらえるので、時間を有効に使うことができます。
訪問着付けサービスは、初めて着物を着る方や、特別な日の着付けを任せたい方におすすめです。事前に持ち込みをしなくても、着付けサービスを受けられるのも魅力です。
入学式を華やかに彩る小物とアクセサリー
着物を着る際、その華やかさを一層引き立てるのが小物やアクセサリーです。入学式にふさわしい小物選びや、上品なアクセサリーの選び方について、詳しくご紹介します。
フルセットの魅力と内容
着物を着るとき、帯や草履・バッグなどの小物が必要となります。そこでおすすめなのが、着物の「フルセットレンタル」です。一式をまとめて揃えることができるので、初めての方でも安心して着物を楽しむことができます。
フルセットに含まれるアイテムは以下の通りです。
- 帯: 着物のアクセントとなる重要なアイテム。色や柄で印象が大きく変わります。
- 長襦袢: 着物の下に着ます。直接着物が肌に触れることを防ぎ、裾捌きを良くします。
- 草履: 歩きやすさを重視しながら、着物や帯とのコーディネートを楽しむことができます。
- バッグ: 和柄のものや、シンプルで上品なものなど、さまざまな種類があります。草履とお揃いの柄のものも。
- 着付け小物: 腰紐・コーリンベルト・伊達締め・衿芯・肌着・ガーゼ・足袋・帯板・帯枕・帯上げなど、着付けに必要な小物はたくさんあります。フルセットレンタルなら、買い忘れなどもなく、安心です。
和柄のバッグや草履の選び方
和柄のバッグや草履は、着物の総合的な印象を大きく左右します。選ぶ際のポイントをいくつかご紹介します。
- バッグ: 小ぶりで上品なものを選ぶことで、着物の華やかさを引き立てます。淡い色や桜の柄など、季節感を感じるものもおすすめです。
- 草履: 着物や帯の色に合わせて選ぶことが基本。金や銀の鼻緒の草履は、お祝いの席全般で使用できるので、一足あると便利です。
どちらも、自分の好みや、その日の気分に合わせて選ぶことで、着物の楽しさを一層味わうことができます。
着物と合わせる上品な装飾品の選び方
着物の装飾品としては、耳飾りやヘアアクセサリーなどがあります。これらのアクセサリー選びのポイントは以下の通りです。
- 耳飾り: 大きすぎるものや派手なものは避け、シンプルで上品なものを選びます。ピンクや淡い色のものが、入学式の雰囲気に合います。
- ヘアアクセサリー: 着物の色や柄に合わせた桜や草花のモチーフがおすすめ。季節感を感じるデザインを選ぶと、一層華やかな印象になります。
かしこまったお席での着物姿、上品さと華やかさをアップさせる髪飾りもコーディネートの重要なアイテムです。ここではゆめやのかんざしをご紹介しましょう。
左側「べっ甲に牡丹とトルコ石のバチ型かんざし」べっ甲は同じ柄が存在しない貴重なものです。こちらはトルコ石があしらわれ上品なかんざしです。年齢も幅広く使用していただけます。
中央「白から紫メインの洋花のビーズ細工かんざし」可愛らしさと落ち着きのあるビーズ細工のかんざしです。お花のモチーフが若さも感じられますので、若いお母さまにおすすめです。
右端「椿と鉄線のトップが丸いバチ型かんざし」大人っぽい品のあるかんざしです。すっきりとしたまとめ髪に合わせてはいかがでしょうか?
アクセサリー選びも、自分の好みやその日の気分に合わせて楽しむことが大切です。上品で華やかなアクセサリーを選ぶことで、入学式をより特別な日として、心に残すことができます。
まとめ
お子さまの入学式は、親御さまにとっても特別な一日です。ママが着物姿でその一日を過ごすことで、思い出に残る美しい瞬間を作ることができます。入学式だけでなく、卒業式やその他の式典も、着物での出席を考えてみてはいかがでしょうか。
着物は、日本の伝統と美しさを感じることができる素晴らしい衣装です。それを身に纏うことで、特別な日をさらに特別なものにすることができます。レンタルやご家族の着物などを活用して、すてきな着物ライフを過ごしてくださいね。
〈参考記事〉
https://kimono-rentalier.jp/column/houmongi/nyuugakushiki-kimono/