青海波に帆船、折鶴の三歳祝着【kod67】

【3歳の女の子】七五三にアンティーク着物を着せたい!その魅力を解説

はじめに

七五三は、日本の伝統的な成長の節目を祝う行事として、長い歴史を持っています。特に3歳の女の子にとって、この日は人生で初めて着物らしい着物を身にまとう大切な瞬間です。この日に選ばれる着物は、単にその日を彩る衣装ではなく、家族の愛情と願いを象徴するものでもあります。そこで今回は、3歳の女の子が着る三つ身の選び方と特にアンティークの三つ身について掘り下げていきます。

アンティーク着物レンタルの魅力: 高級な着物を手軽に楽しむ

七五三は、わが子の一生に一度の節目を祝う、日本の伝統的な行事です。その歴史は古く、平安時代にルーツをもつと言います。「七つまでは神のうち」と言いますが、医療技術の乏しい当時において子どもの死亡率は高かったそうです。そんな子どもの健やかな成長を祈る儀式が七五三であり、その心は現代にも繋がります。特別な日を彩る、晴れ着のレンタルに迫ります。

三つ身を着せる意義とレンタルの魅力

七五三の中でも、3歳の年に行われる儀式を「髪置きの儀」と呼びます。平安の頃は、子どもは3歳までは髪を剃る習慣があり、この儀式をもって以降、髪の毛を伸ばしていったそうです。また、お子さまの健やかな健康と長寿を祈り、白髪に見立てた白の綿を頭に被せたとも言います。現代、その祝いの形は廃れていますが、祝いの気持ちと願いは繋がっています。

さて、現在行われる3歳のお祝いでは、女の子はとても華やかな衣装を着せられます。この歳くらいのお祝い衣装は「三つ身」などと呼ばれますが、大人の着物のように着付けられる最初の着物でもあります。初めての本格的な着物は、お子さまにとっても特別な体験です。

そんな初めての着物も素材にこだわりたいものです。大量生産が当たり前の今ですから、三つ身の多くも化繊のものが増えています。ですが、美しい光沢感と着心地を考えれば、昔ながらの正絹が最高です。

しかし、この一度きりの儀式のためだけに、高価な正絹の三つ身を購入するのは気が引けます。そんな時に便利なのが、着物レンタルです。低価格で利用ができ、更に保管、管理の手間もなくなります。着物はお手入れが必要な衣装ですから、個人管理しなくて済むのは長期的に見てもコストパフォーマンスに優れます。また、レンタルショップによっては様々なサービスが付帯している場合もあり、お得に、快適に七五三をお祝いできます。

レンタルプロセスの簡単ガイド: スムーズな予約から返却まで

着物レンタルの手続きは簡潔で良心的です。始めに、レンタルしたい着物の種類やサイズを選んで予約を行い、使用日を決定します。近年は、オンラインで予約出来るサービスも多く、サイズ選びやスタイルの相談もオンライン上で完結します。

イベントの前日〜数日前に着物が届けられますので、あとは当日を楽しむだけです。使用後は、多くの場合でクリーニングなどは不要で、そのまま簡単に返却できるシステムが整っています。こういった手軽さが、着物レンタルサービスの大きな魅力の一つです。

着物レンタルは、伝統的な美しさを気軽に取り入れたいと考える方々にとって、非常に魅力的な選択肢と言えます。特に、七五三などの節目の行事で、お子さまに着物を着せたいと考える親御さんにとって、準備の手間を省き、かつ簡単に美しい装いを実現できる点で、大きなメリットがあるのです。

七五三で選ぶ3歳女の子のアンティーク着物セットの魅力

日本の伝統行事は、日本の伝統的な衣装を身に纏って迎えたいものです。女の子の晴れ着である三つ身の中でも、アンティークものは希少性だけでなく品質の上でもとても優れています。そんな、貴重な着物をレンタルするという贅沢さについて解説していきます。

アンティーク着物レンタルとは

アンティーク着物とは、今から100年以上前に仕立てられた着物の中でも、特に状態が良く、また品質的にも優れた着物のことを指します。時代の変化により、失われてしまった技法や手に入れることができない素材を使用していることや、機械生産で同じ品質のものが大量に出回っているのとは違い、良くも悪くも職人の手作業で作られる唯一無二の個性が評価されるのです。

そんな逸品ですから、購入するとなるとかなり高額になることもあります。しかし、ゆめやはそんなアンティーク着物のレンタルに特化した専門店です。歴史や着物に興味のある、多くの方に手を取っていただければ幸いです。

青海波に帆船、折鶴の三歳祝着です。

フルセット、フルコーディネートという安心感

着物レンタル店の多くが、フルセットでの提供が基本となってきています。三つ身の場合は、着物、帯、襦袢、腰紐、足袋、草履、巾着袋といったものがベースになります。被布と呼ばれるベストのようなものを着せることもありますが、これはお好みです。

ただ、普段着慣れない着物のコーディネートは難しいものです。しかし、そこはゆめやなら着物のプロが最高の組み合わせでご提供致しますので、安心してご利用できます。

そうは言っても、ある程度着物のことが分かっているとお子さまの着物選びはより便利に、そして着物の魅力もより深く理解できると思います。以下、そういった点に注視して解説していきます。

サイズがぴったりのアンティーク着物: 3歳女の子に合わせた着付けポイント

アンティーク着物を選ぶ際、最適なサイズの選び方と着付けのポイントを知ることは、親御さんにとって非常に価値のある情報です。

一つ身、三つ身の違いとサイズ選び

七五三で3歳の女の子に合わせる着物には、一つ身三つ身があります。一つ身とは、お宮参りの頃から2、3歳程度のお子さまが着用する着物のことです。お宮参りの際は肩上げ、腰上げをせずに着させて、お子さまが歩けるようになった頃から肩上げ、腰上げをして着せるのが一般的です。

対して、三つ身は4歳程度まで着られる着物になります。一つ身よりもピッタリとその歳頃のお子さまに合う作りである分、着られる期間がとても短いと言えます。小柄なお子さまであれば、肩上げ、腰上げをせずに着させると丁度良いものですが、基本的には三つ身が良いと思います。

肩上げ・腰上げの秘訣: アンティーク着物を現代の子供に合わせる

アンティーク着物に欠点があるとすれば、それは当時のサイズ感であるということです。100年以上も前の日本人の体型は今よりも小さく小柄です。そのサイズに合わせて仕立てられた着物ですので、豊かな生活で体格が良くなった現代の日本人には合わないものも多いのです。

しかし、アンティーク着物のプロであるゆめやは現代人に最適なサイズ感に仕立て直しております。どなた様にも満足していただけるというのは、着物が本来持つ包容力です。洋服と違い、一枚の布を最低限のパーツで組み合わせて作られており、傷んできたら布の位置を代えて仕立て直し、そうして大切に大切に着て、最後は雑巾としてその役目を全うさせたと言います。昨今言われるSDGsを、古くから実践していた昔の人々には驚きを隠せませんね。

アンティーク着物と合わせる小物選び: 髪飾りから巾着まで

アンティーク着物を選ぶ際、その独特の風合いと歴史的背景だけでなく、どのような小物を合わせるかも重要なポイントになります。特に、七五三などの節目の行事で着用する場合、アンティーク着物の美しさを引き立てる適切な小物選びが、より一層の華やぎを演出します。この章では、子どもの七五三におけるアンティーク着物の魅力を最大限に活かす小物の選び方に焦点を当て、髪飾りから巾着まで、センスの光るコーディネートをご紹介します。

髪飾りと巾着で完成させる七五三スタイル: 子どもを引き立てるアクセサリー

七五三で3歳の女の子にアンティーク着物を着せる際、その装いをさらに特別なものにするための鍵となるのが、髪飾りと巾着の選び方です。髪飾りに関しては、つまみ細工のかんざしなどはクラシックで子どもらしい可愛さを引き出します。色柄に関しては、巾着選びにも言えることですが、着物の色柄に含まれる色を中心に考えると調和のとれたコーディネートとなり良いです。

被布とアンティーク着物の組み合わせ: 伝統的な美しさを現代に

3歳の女の子の七五三には、被布を加えることで、さらに伝統的な美しさを演出することができます。前述の通り、着物との組み合わせは、色や柄のバランスを考慮することが重要です。被布は、着物の色柄との調和を目指すのが違和感のないコーディネートになります。

アンティーク着物で記憶に残る七五三撮影

七五三という記念すべき瞬間を写真に収めたい親御さんは多いことでしょう。まして、最高品質のアンティーク着物をレンタルするのであれば尚更です。レンタルの良いところは、様々なサービスが付帯していることが多いことです。その中には、七五三の撮影プランが含まれているものもあります。ここでは、撮影に最適なアンティーク着物の選び方と、プロの撮影サービスを活用する利点を掘り下げてご紹介します。

撮影のための着物選び: 色彩と背景の調和

七五三撮影におけるアンティーク着物の選択は、色彩と背景の調和を重視することが肝心です。3歳の女の子に人気のパステルカラーや鮮やかな赤、ピンクは、撮影場所との調和を考えて選ぶことで、写真の美しさを一層引き立てます。屋外の自然な光の下では、自然界の色と調和する淡い色の着物が映え、室内での撮影では、照明に溶け込む温かみのある色が適しています。アンティーク着物の魅力である繊細な柄や刺繍は、比較的シンプルな背景と組み合わせることで、その美しさが際立ちます。

プロ撮影サービスで特別な一日を

プロの撮影サービスを選ぶ利点は、ただ技術的な面に優れているだけではありません。プロのカメラマンは、撮影中の子どもが自然でいられるような環境を作り出し、リラックスした瞬間を捉えるのが得意です。アンティーク着物の持つ質感や色彩を生かし、子どもの無邪気な表情や動きを引き出すために、光の当て方や撮影アングルの選定が重要になります。プロならではの技術で、着物と子どもの自然な美しさを最大限に引き出し、忘れがたい一枚を残します

アンティーク着物での七五三撮影は、時代を超えた美しさを捉え、家族の大切な記憶を形にする方法です。撮影における細やかな配慮とプロの技術によって、その瞬間瞬間は、未来へと受け継がれる家族の宝物となるでしょう。

花丸紋様が描かれた3才用の祝着です。帯も被布も、正絹で揃えましたので、どうぞ組み合わせをお楽しみください。家紋は入っておりません。

アンティーク着物の魅力深掘り: 幸運を呼ぶデザインと象徴

アンティーク着物はただ古いだけではありません。それぞれの柄や色には、長い時間を経て磨かれた美意識と、幸運や健康、長寿を願う深い意味が込められています。特に、七五三など子どもの成長を祝う行事で選ばれるアンティーク着物は、そのデザイン一つ一つに親の願いが込められているのです。ここでは、そんなアンティーク着物に見られる幸運を呼ぶ象徴的な柄と色について、その背後にある意味を深堀りしていきます。

アンティーク着物の幸運を呼ぶ柄: 意味と象徴

アンティーク着物には、様々な幸運を象徴する柄が施されています。例えば、は千年の長寿を、は万年の健康を象徴しており、これらをあしらった着物は特に子どもの健やかな成長を願う際に選ばれます。松、竹、梅の「三友」は寒さにも負けず生き続ける力強さと、困難に打ち勝つ強靭な精神を象徴し、子どもの未来への強さを願う意味が込められています。

は貴族の紋章としても知られ、清浄と長寿を意味し、は美しさと人生の儚さ、新しい始まりを表します。これらの柄は、着物を通して子どもたちに幸福と健康、そして強い精神を願う親の愛が表現されています。

アンティーク着物の色とその意味: 赤色と白色の象徴性

アンティーク着物の色彩にも、同じように豊かな意味が込められています。特に、七五三で子どもたちが身に纏う赤色は、魔除けと幸福を呼び込む力があるとされ、子どもたちの生命力と健康を象徴しています。また、白色は純粋さと清潔感を表し、新しい始まりや無垢な心を象徴しており、人生の新たなステージへの期待と希望を表現しています。赤と白は、アンティーク着物において最もポピュラーな色であり、これらを基調とする着物は、子どもたちに幸せな未来を願う家族の思いが込められています。

アンティーク着物に込められた意味を知ることで、七五三などの特別な日に選ぶ着物が、ただの衣服ではなく、家族の絆や願い、そして日本の豊かな文化を伝える重要なシンボルであることが理解できます。これらの着物は、見る人に美しさを提供するだけでなく、着る人に幸運と願いをもたらす、時を超えた価値を持つ文化遺産なのです。

まとめ

この記事を通じて、七五三におけるアンティーク着物の選択から、その豊かな背景にある文化的意味、撮影に至るまで、アンティークの3歳児祝い着の魅力を多面的に探求しました。

アンティーク着物は、その美しさと繊細なデザインだけでなく、幸運を呼ぶ柄や色彩に込められた深い意味によって、特別な存在感を放ちます。成長を祝う七五三の節目には、これらの着物が持つ伝統的な価値が、子どもたちの未来への願いとともに、家族の絆を深める重要な役割を果たします。この機会に、是非最高級のアンティーク着物で素敵な七五三をお迎えください。

七五三

著者情報

ゆめや通信編集部

執筆者

この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
田村芳子プロフィール画像

監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

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