2024.7.9

【着物のプロが監修】訪問着を宅配レンタルで！選び方の完全ガイド

はじめに

訪問着のレンタルを利用すれば、特別な日に適した美しい装いを簡単に整えることができます。

この記事では、訪問着の選び方からレンタルの利点、さらには宅配までの一連の流れをわかりやすくご説明します。

初めての方も、どのように訪問着を選べばよいのか、どんな選択肢があるのかを、ゆっくりと学んでいただける内容を心がけています。

特別な日をより美しく、心地よく過ごすための一助となれば幸いです。

訪問着レンタルサービスを選ぶべき理由

訪問着のレンタルは、特別な日のために新たに訪問着を購入する代わりに、コストパフォーマンス良く、また手軽に適切な装いを選ぶことができます。

結婚式や入学式など、一生に一度かもしれない大切な日には、ぜひ最適な一着を選びたいものですよね。

レンタルならば、さまざまな種類の訪問着から選ぶことができ、その都度異なる装いを楽しむことも可能です。

なぜ訪問着をレンタルする？セットレンタルのコスパのよさ

訪問着をレンタルする最大の魅力は、その経済的な利点です。

例えば、新品の訪問着を購入する場合、数十万円が必要ですが、レンタルなら一式セットで5,000円から30,000円で利用可能です(素材やデザイナーの格にもよります)。

このセットには、着物本体だけでなく帯、草履、バッグといった小物が全て含まれており、追加でアクセサリーを購入する必要がありません。

具体的なメリットとして、通常の購入であれば、着物が150,000円、帯が50,000円、草履とバッグでさらに30,000円かかることを考えると、総額230,000円にもなります。

しかし、同じアイテムをレンタルで用意する場合、最大でも30,000円程度で済むため、約200,000円もの節約になります。

この価格差は、特別な日のためだけでなく、何度も異なる装いを楽しむ場合にも大きなアドバンテージとなります。

加えて、クリーニングや保管の手間が不要で、それぞれのシーズンや場に合わせた最適な状態で訪問着を着用できるのも大きな魅力です。

このように訪問着レンタルは、コストパフォーマンスの面でも非常に有効な選択肢と言えます。

選べるレンタル訪問着：色、柄、季節ごとの選択肢の豊富さ

季節に合わせた選択：春は桜や花柄、秋は紅葉や菊の模様など、季節に合わせた訪問着を選べます。
イベントごとの多様性：結婚式、成人式、お茶会など、イベントに合わせた多彩な選択肢から選べるため、毎回新鮮な印象を与えられます。
専門スタッフのサポート：着物に詳しいスタッフが相談に乗ってくれるため、初心者でも安心して選べます。

レンタル訪問着を選ぶ大きな魅力の一つは、色や柄、季節に合わせて多彩な選択肢から選べる点です。

自分が持っている訪問着が一つだけだと、同じデザインを何度も着ることになり、それぞれのイベントや季節に合った着こなしが難しくなってしまいます。

たとえば、春の明るいお祭りに秋の落ち着いた色合いの着物を着てしまうと、場の雰囲気に合わないこともありますよね。

レンタルサービスを利用することで、春には桜や花柄の明るい色の訪問着、秋には紅葉や菊の模様が入った落ち着いた色の訪問着を選ぶことができます。

これにより、季節ごとにふさわしいスタイルを楽しむことが可能になり、どんな場面でも新鮮で適切な印象を与えることができるのです。

さらに、レンタルサービスでは、着物に詳しいスタッフが相談に乗ってくれるため、着物選びに自信がない方でも安心して、その場に合った着物を選ぶことができます。

レンタル訪問着を上手に活用して、季節やイベントに合わせた美しい着こなしを楽しんでみてはいかがでしょうか。

訪問着の基礎知識

訪問着を選ぶ際には、その種類とマナーについて基本的な知識が必要です。

この章では、訪問着とその他の着物の違いや、着用するシーンに応じた服装のマナーについて詳しく説明します。

これにより、適切な訪問着を選ぶことができ、着こなし方にも自信を持てるようになるでしょう。

訪問着の主要な素材とその特徴

訪問着は、和装の中でも特にフォーマルな場で着用される着物の一種です。

素材によって、その特性や適したシーンが異なるので、以下で簡単にみていきましょう。

【正絹（しょうけん）】

特徴：光沢があり、高級感が漂います。染色や織りの技術が生かされやすい素材です。
使用シーン：結婚式やお茶会など、格式高い場面での着用が適しています。
注意点：水に弱く、保管には湿気を避ける必要があります。

【絽（ろ）】

特徴：薄手で通気性が良いため、夏に適した素材です。
使用シーン：夏のフォーマルな集まりやイベントで活躍します。

【紗（しゃ）】

特徴：絽と同様に薄く、透け感がありますが、より粗い織りの布を使用します。
使用シーン：夏場のお出かけやカジュアルなパーティーに適しています。

【ポリエステル】

特徴:扱いやすく、洗濯が可能なため、手入れが容易です。
使用シーン：普段使いや雨の日など、気軽に着用したい場合に向いています。

【袷(あわせ)】

特徴：表地と裏地の二重構造になっており、保温性が高いです。
使用シーン：冬のカジュアルな集まりフォーマルな場にも対応可能です。

訪問着は、これらの素材によって季節やシーンに合わせて選ぶことができます。

どの季節でも、色や柄は控えめで上品なものが選ばれることが一般的で、特に花や古典的な模様が好まれます。

これにより、訪問着はどんなフォーマルな場にも適応し、着用者の美しさを引き立ててくれるでしょう。

素材ごとに異なる特性を理解し、その日の天候やイベントの内容に合わせて選ぶことが大切です。

また、訪問着はその美しさを最大限に引き出すためにも、適切な帯や小物の選び方も重要です。

素材感を生かしたコーディネートを心がけることで、より一層の装いを楽しむことができます。

着物の格とシーンに合わせた服装マナー

着物の選び方には、その場の雰囲気や求められるマナーが大きく影響します。

特に訪問着は、その格によってさまざまな公式の場に適応することが求められます。

訪問着は一般的にフォーマルな着物と位置付けられており、結婚式、お茶会、入学式など、さまざまな式典に対応可能です。

その選び方においては、着用するシーンの性格を考慮することが重要です。

たとえば、結婚式では通常、淡い色調の訪問着が選ばれ、新郎新婦の母親という立場では黒留袖が選ばれることもあります。

このように、着物の格に応じて適切な選択をすることで、場の雰囲気に調和し、適切な礼を表すことができます。

ここで、ゆめやで取り扱っている訪問着のレンタルセットから、フォーマルで落ち着いたシーンにぴったりの、「シックな地色に相良刺繍で花丸が描かれた訪問着」をご紹介します。

こちらは、相良刺繍のアンティーク訪問着です。

練色からタバコ色という地味なグラデーションに、控えめな色合いで花丸が手刺繍されています。

なめらかで上質な正絹地が、色や絵柄の良さを引き立てている作品です。

イベントごとの訪問着選び

適切な訪問着を選ぶことは、特別な日にふさわしい印象を与える重要な要素です。

さまざまな社会的行事や家族の節目では、その場に応じた訪問着を選ぶことが礼儀とされています。

この章では、結婚式や卒業式、七五三や宮参りなど、それぞれの行事の特性に合わせた訪問着の選び方を詳しく説明していきます。

結婚式や卒業式での訪問着の選び方

結婚式や卒業式など、大切なイベントに参加する際には、シーンに合わせた訪問着選びがとても重要です。

特に結婚式では、家族としての役割を果たすために、どのような訪問着を選ぶかが大きなポイントになります。

以下で、結婚式・卒業式それぞれに合った訪問着の選び方のポイントを紹介します。

【結婚式での訪問着の選び方】

色選び：新郎新婦の家族は、明るくて上品な色の訪問着を選びます。ピンクやブルー、クリーム色などがおすすめです。これらの色は、式の雰囲気を明るくしつつ、祝福の気持ちを表現するのにぴったりです。
柄の選び方：季節に合わせた柄を選ぶことが大切です。春なら桜や梅、秋なら紅葉や菊の柄が適しています。これにより、季節の美しさを訪問着で表現できます。

【卒業式での訪問着の選び方】

色選び：卒業式では、控えめで洗練された色の訪問着が好まれます。紫やグレーなどの落ち着いた色が適しており、新たな門出を祝うのにふさわしいです。
柄の選び方：小さな花柄やシンプルなラインが入った訪問着を選ぶと、格式ある見た目を保ちながら、節目のお祝いにふさわしい装いになります。
帯の選び方：帯は全体の印象を引き立てる重要な要素です。金や銀の糸を使った華やかな帯を選ぶと、より一層特別な雰囲気を演出できます。

結婚式や卒業式での訪問着選びでは、これらのポイントを押さえることで、場にふさわしい、美しい装いを完成させることができます。

色や柄、帯の選び方に気を配り、大切な一日をより特別なものにしましょう。

七五三や宮参りで親としてふさわしい訪問着は？

七五三や宮参りは、お子さまの成長を願う大切な家族の行事です。

これらの場において、親として選ぶ訪問着は、お子さまが主役であることを意識しながらも華やかさを表現することが求められます。

以下に、これらの行事に適した訪問着の選び方をまとめました。

【七五三での訪問着の選び方】

色選び：明るく生き生きとした色彩の訪問着を選びます。春は桜や梅の花がデザインされたピンクや薄い緑、秋は紅葉や菊をあしらった暖色系が好まれます。
柄の選び方：季節感を反映した柄を選ぶことで、祝祭の気持ちを表現します。お子さまの健やかな成長と幸福を願う意味も込められています。

【宮参りでの訪問着の選び方】

色選び：記念となる宮参りでは、淡い色調の訪問着が一般的です。柔らかなピンクやベビーブルーなど、穏やかで優しい印象を与える色が選ばれます。
柄の選び方：伝統的な花や古典的な模様が織り込まれた訪問着を選ぶことで、格式ある場にふさわしい装いを整えることができます。

親としてこれらの行事に参加する際は、自分自身だけでなく、家族全体の印象を考慮することが重要です。

お子さまが主役の行事であるため、その輝きを引き立てるような訪問着を選ぶことが望ましいです。

全体としてのバランスを考えて、家族の大切な一日を美しく、記憶に残るものにしましょう。

ここで、ゆめやで取り扱っている訪問着のレンタルセットから、七五三や宮参りにもぴったりの、「松井青々作、花車の手描き友禅訪問着」をご紹介します。

こちらは、松井青々作の京友禅の現代物訪問着です。

ピーチ色の正絹地に描かれたのは、花車です。数えきれないほどたくさんの花々が、ピンクを中心とした色合いで描かれています。

ややグリーンがかった金色に、金糸や色糸で花唐草などが描きだされた帯をコーディネートしました。

着物のサイズ選びのポイント

着物を選ぶ際、サイズ選びは非常に重要です。自分にぴったり合った着物を選ぶことで、着心地が良く、見た目にも美しく映ります。

しかし、着物のサイズ選びは洋服とは異なり、いくつかのポイントを押さえる必要があります。ここでは、着物のサイズ選びで大切なポイントを紹介します。

身丈と裄の測り方

着物のサイズを決める上で最も重要なのが、身丈と裄です。これらを正確に測ることで、自分に合った着物を見つけることができます。

【身丈の測り方】

身丈は、着物の一番上から裾までの長さを指します。測る際は、首の後ろのくぼみから足首までの長さをメジャーで測ります。

着物を着る際には、おはしょり（着物の余分な部分をたたんで腰に巻く部分）を作るため、実際の身長よりも少し長めの身丈が必要です。

【裄の測り方】

裄は、着物の袖のつけ根から反対側の袖のつけ根までの長さを指し、肩幅と袖丈を含みます。測る際は、背中心から片方の肩を通って、腕を伸ばした手首の骨の出っ張りまでの長さを測ります。この長さが正確でないと、着物の袖丈が合わず、不自然な見た目になってしまいます。

これらの測り方をマスターすることで、自分にぴったりの着物を見つけることができます。

また、既製品ではなく、オーダーメイドで着物を作る場合にも、これらのサイズが非常に重要になります。

着物選びで注意すべきその他のポイント

着物のサイズ選びでは、身丈と裄以外にも注意すべきポイントがあります。

これらを把握しておくことで、より快適に着物を楽しむことができます。

【身幅と前幅・後幅】

身幅は、着物の身体を包む部分の幅を指します。前幅は、前身頃の幅で、後幅は背中側の幅です。

これらの幅が狭すぎると着物が体にフィットせず、広すぎるとだぶついて見えます。特に、着物を着る際には、胸元がきちんと閉じるように前幅を適切に選ぶことが大切です。

【ヒップサイズ】

着物では直接的にヒップサイズを測ることはありませんが、ヒップが大きい場合は、身幅を広めに取る必要があります。

これにより、着物が体にぴったりとフィットし、美しいシルエットを保つことができます。

これらのポイントを押さえることで、着物選びで失敗することなく、自分に合った美しい着物を見つけることができます。

着物は日本の伝統的な衣装であり、その美しさを最大限に引き出すためにも、サイズ選びは非常に重要です。

レンタルから宅配までのステップ

レンタル訪問着を利用する際のプロセスは、予約から受け取り、そして返却までを含めてスムーズで便利なものであることが多いです。

この章では、ネットでの訪問着レンタル予約方法と宅配での受け取りから返却までの流れを、わかりやすく説明します。

どうやって訪問着を予約するの？ネットでの予約方法

訪問着をネットで予約する方法は、とても簡単で便利です。

ここでは、その手順をわかりやすく説明します。

信頼できるレンタルサービスのウェブサイトにアクセス：まずは、訪問着レンタルを提供している信頼できるウェブサイトを探しましょう。インターネットで「訪問着レンタル」と検索すると、いろいろなサービスが見つかります。
訪問着の選択：サイトには、さまざまな色やデザインの訪問着が掲載されています。自分の好みやイベントのテーマに合わせて、訪問着を選びましょう。サイズや色、デザインで絞り込む機能があるので、それを利用すると便利です。
利用日の指定：カレンダー機能を使って、訪問着を着用する日を指定します。人気のある日や季節は早めに予約が埋まることがあるので、早めの予約がおすすめです。
アクセサリーの選択：訪問着だけでなく、帯や草履、バッグなどのアクセサリーも選ぶことができます。トータルでコーディネートすることで、より一層美しい装いを楽しむことができます。
サイズ情報の入力：身長や体型に合わせたサイズを選ぶことが大切です。サイトにはサイズの選び方が案内されているので、それに従って選びましょう。
料金の支払い：選んだ訪問着とアクセサリーのレンタル料金をオンラインで支払います。支払いが完了すると、予約確認のメールが届きます。
訪問着の受け取り：メールに記載された配送情報に従って、指定の住所に訪問着が届けられます。利用当日には、予約した訪問着を着て、特別な日を楽しみましょう。

このように、ネットでの訪問着レンタル予約は、自宅にいながらにして、簡単に行うことができます。

事前にサイズやデザインをしっかり選ぶことで、当日はスムーズに美しい訪問着を着用することができるでしょう。

受け取りから返却までの流れ

訪問着の宅配サービスを利用すると、受け取りから返却までのプロセスが非常にスムーズです。ここでは、その手順を詳しく説明します。

訪問着の受け取り：宅配された訪問着のパッケージを受け取ります。パッケージを開けると、予約していた訪問着のほかに、着付けの指示書や返却用の伝票、パッケージが同梱されています。
訪問着の確認と準備：訪問着は事前にクリーニングとアイロンが施されているため、届いたそのままで着用することができます。同梱されている着付けの指示書を参考に、着付けを進めます。
イベントの参加：訪問着を着て、結婚式やお祝い事などのイベントに参加します。訪問着は格式高い装いであるため、特別な日にふさわしい印象を与えることができます。
訪問着の返却準備：イベントが終わったら、訪問着とアクセサリーを返却用のパッケージに入れます。パッケージの封をする際は、同梱されていた指示に従ってください。
訪問着の返却：返却送料は事前に支払われているので、返却日に合わせて最寄りの配送店にパッケージを持ち込むだけで返却は完了です。これにより、使用後のクリーニングの手間が省けます。