2024.7.9

【初心者必見】訪問着レンタルのポイント｜オンラインで簡単に着物を選ぶ方法

はじめに

訪問着のレンタルを考えている方にとって、どのように選べばいいのか、どのようなポイントに注意すればいいのかは大きな悩みの一つですよね。

特に、初めて訪問着をレンタルする方にとっては、選び方や手続きが分からず不安に感じることも多いでしょう。

そこで、この記事では、訪問着の選び方やレンタルする際の基礎知識、レンタル時の注意点まで詳しく解説します。

この記事を通じて、基本から応用までをしっかりと学び、自信を持って訪問着の装いを楽しんでいただければ幸いです。

訪問着とは？フォーマルシーンでの着物の基本

訪問着は、格式が高く、幅広いフォーマルシーンに対応できる着物です。年齢や既婚・未婚に関わらず着用できるため、さまざまなシーンで活躍します。

ここでは、訪問着の基本的な特徴や着用シーンについて詳しく紹介します。

訪問着の特徴と着用シーン

以下で、訪問着の特徴と主な着用シーンを見ていきましょう。

【訪問着の特徴】

絵羽模様：訪問着の最大の特徴は、上半身から下半身にかけて模様が途切れることなく続く「絵羽模様」です。この模様は、縫い目に関わらず一枚の絵のように美しくつながっており、華やかさを演出します。
多様なデザイン：訪問着は、古典的な柄からモダンなデザインまで多様なデザインが揃っています。桜や菊、松竹梅などの伝統的な柄や、現代的な幾何学模様など、さまざまな選択肢があります。
フォーマル度：訪問着は、紋を入れることでさらにフォーマル度が増します。訪問着に入れる紋の数は一つ紋から三つ紋(三つ紋は稀)まであり、着用シーンの格式の高さに応じて選ぶことができます。

【訪問着の着用シーン】

結婚式：訪問着は、新郎新婦の親族や友人として結婚式に出席する際に適しています。特に、紋付きの訪問着はフォーマル度が高く、格式のある場にふさわしい装いとなります。
七五三：お子さまの成長を祝う七五三では、お母さまが訪問着を着ることが一般的です。華やかな柄や色合いの訪問着が好まれます。
入学式・卒業式：お子さまの晴れの日にふさわしい装いとして、訪問着が選ばれます。淡い色合いや上品な柄のものが人気です。
パーティーやお茶会：フォーマルな場だけでなく、上品なパーティーやお茶会でも訪問着は活躍します。シーンに合わせたコーディネートを楽しみましょう。
観劇や同窓会：観劇や同窓会などの少しカジュアルなシーンでも、訪問着はおしゃれで品のある装いとして人気です。少し個性的な柄や色使いの訪問着を選ぶといいでしょう。

訪問着は、その華やかさと多様なデザインから、さまざまなシーンで活躍する着物です。

フォーマルな場からカジュアルな場まで、シーンに合わせた訪問着を選び、特別な日を彩りましょう。

訪問着の選び方：シーン別のポイント

シーンに応じた訪問着の選び方を知ることで、より適切な装いができます。

ここでは、フォーマルなイベントである七五三や結婚式のための訪問着の選び方のポイントを紹介します。

七五三での訪問着の選び方

七五三はお子さまの成長を祝う大切な行事であり、お母さまの装いも重要なポイントです。

ここでは、七五三での訪問着の選び方について詳しく解説します。

【色の選び方】

淡い色：七五三では、淡い色の訪問着が好まれます。淡いピンクや水色、藤色など、柔らかい色合いが上品で華やかな印象を与えます。
季節感を取り入れる：季節に合わせた色を選ぶといいでしょう。秋には紅葉や秋草の柄、春には桜や草花の柄が適しています。
お子さまと合わせる：お子さまの着物と同系色で揃えると、親子で統一感のあるコーディネートが楽しめます。ただし、主役のお子さまよりも目立たない色合いを選ぶことも大切です。

【柄の選び方】

吉祥文様：七五三はお祝いの行事なので、吉祥文様が入った訪問着がおすすめです。松竹梅や鶴亀、扇などのおめでたい柄が人気です。
控えめな柄：お子さまが主役の行事なので、お母さまの訪問着は控えめな柄を選びましょう。派手すぎない上品な柄が好まれます。

【帯と小物の選び方】

袋帯：七五三では、格式の高い袋帯を合わせるのが一般的です。控えめながらも華やかさもある、上品な袋帯を選びましょう。
帯揚げと帯締め：帯揚げや帯締めも、訪問着や帯の色に合わせて選びます。淡い色や華やかな柄のものを選ぶと、全体のコーディネートが引き立ちます。
草履とバッグ：草履とバッグも、訪問着の色や柄に合わせて選びます。エナメル素材や淡い色の草履、華やかなバッグを選ぶと、全体のバランスが良くなります。

【マナーと注意点】

お子さまよりも格を下げる：七五三の主役はお子さまです。お母さまの訪問着は、お子さまよりも格を下げるようにしましょう。
派手すぎない装い：お母さまの訪問着は、派手すぎない上品な装いを心がけましょう。お子さまが目立つように、控えめな色や柄を選ぶことが大切です。

七五三での訪問着の選び方は、色や柄、帯、小物の選び方に注意し、全体のバランスを考えることが大切です。

ここで、ゆめやで取り扱っている訪問着のレンタルセットから、上品な色合いが七五三のお母さまのお召し物としてもおすすめの、「淡いピンクベージュに菊、牡丹、菖蒲が咲く訪問着」をご紹介します。

こちらは、現代物の手描き友禅の訪問着です。まだ新品です。梅、桐、竹などの草花紋様が織り出された正絹の淡いピンクベージュの地に、菊、牡丹、菖蒲などが咲き、背中から肩にかけては桜が描かれています。

帯は、デフォルメされた桜が地紋様と手刺繍で織り出されたピンクの袋帯を二重太鼓に結びました。帯揚げ、帯締めは着物になじむ若葉の色にして、帯留め、帯締めの中心のライン、重ね衿に、ポイントとなるオレンジを配しています。

結婚式での訪問着の選び方

訪問着は、フォーマルな場にふさわしい装いとして広く利用されていますが、結婚式という特別なシーンでは、より一層の配慮が求められます。

以下に、結婚式での訪問着の選び方について詳しく解説します。

【色の選び方】

明るく華やかな色：結婚式では、明るく華やかな色の訪問着が好まれます。
避けるべき色：白や黒は避けましょう。白は花嫁の色であり、黒は親族の黒留袖と重なるためです。
季節感を取り入れる：春には桜や草花の柄、夏には涼しげな水色や新緑を感じさせる緑など、季節感を取り入れた色を選ぶといいでしょう。

【柄の選び方】

おめでたい柄：結婚式では、吉祥文様や古典文様など、おめでたい意味のある柄が適しています。例えば、松竹梅や鶴亀、扇や貝桶などの柄がいいでしょう。
控えめな柄：主役である新婦より目立たないように、華やかさを演出しつつも上品な柄を選ぶことが大切です。

【帯と小物の選び方】

袋帯：結婚式では、格式の高い袋帯を合わせるのが一般的です。金銀糸が織り込まれた華やかな袋帯を選びましょう。
帯揚げと帯締め：帯揚げや帯締めは、訪問着や袋帯の格に合わせたものを選びましょう。おめでたい席なので、華やかな色柄のものを選ぶのがおすすめです。
草履とバッグ：草履とバッグも、訪問着の格や色、柄に合わせて選びましょう。

【紋の有無】

親族の場合：親族として出席する場合は、一つ紋や三つ紋を入れると格が高くなり、準礼装として装えます。
ゲストの場合：ゲストとして出席する場合は、無紋の訪問着でも問題ありませんが、一つ紋を入れるとよりフォーマルな印象になります。

ここで、ゆめやで取り扱っているお着物のレンタルセットから、「淡い杏色に牡丹や菊の春秋紋様の訪問着」をご紹介します。

こちらは、昭和時代の綸子地に、牡丹や菊の春秋柄が描かれ、花のまわりにはぼかしが施してあるアンティーク付け下げです。帯は、纐纈織りに菊の花が手刺繍されています。

膨れ織りの上に手刺繍という、豪華な手仕事の作品です。帯締めは、紫色の矢羽根の織りが施された三分紐にし、帯留には、恋愛成就のアメジストを使いました。

訪問着に合わせる小物とコーディネートのコツ

訪問着を美しく着こなすためには、帯や小物の選び方も大切です。適切な小物を選び、シーンに合わせたコーディネートをすることで、訪問着の魅力を最大限に引き出すことができます。

ここでは、訪問着に合わせる小物とコーディネートのコツについて詳しく解説します。

帯と帯揚げ・帯締めの選び方

訪問着に合わせる帯や帯揚げ、帯締めの選び方は、コーディネートの重要なポイントです。以下に、具体的な選び方のコツを紹介します。

帯の選び方：訪問着には、フォーマルな「袋帯」を合わせるのが一般的です。袋帯は、二重太鼓に結ぶことができ、格式の高い装いに適しています。結婚式や式典では、金銀糸が織り込まれた華やかな袋帯が好まれます。一方、カジュアルなシーンでは、シンプルな柄の袋帯を選ぶといいでしょう。
帯揚げの選び方：帯揚げは、帯の上辺を飾る長方形の布で、帯枕を包み、きれいに整えるための小物です。フォーマルな場では、ツルツルとした素材の帯揚げを選びます。色は、訪問着や帯の色に合わせて選ぶといいでしょう。
帯締めの選び方：帯締めは、帯を結んだ後に帯の上から最後に結んで、帯が崩れないように締める紐のことです。フォーマルな場では、金銀糸が使われた「平組」の帯締めを選びます。カジュアルなシーンでは、色や柄に個性を持たせた帯締めを選ぶと、コーディネートにアクセントを加えることができます。

帯や帯揚げ、帯締めの選び方次第で、訪問着の印象は大きく変わります。シーンに合わせて適切な小物を選びましょう。

草履とバッグの選び方

訪問着に合わせる草履とバッグの選び方も、コーディネートの重要なポイントです。以下に、具体的な選び方のコツを紹介します。

草履の選び方：草履は、鼻緒と台の色が同じであるセミフォーマル用を選ぶと、幅広いシーンで使えます。エナメル素材や淡い色の草履は、上品で華やかな印象を与えます。結婚式や式典では、金銀糸が使われた華やかな草履を選ぶといでしょう。
バッグの選び方：バッグは、草履と色味を合わせた和装フォーマル用を選びます。結婚式や式典では、金銀糸が使われた華やかなバッグが適しています。観劇やパーティーなどのカジュアルなシーンでは、洋装用のバッグでも問題ありません。訪問着の色や柄に合わせて、コーディネート全体のバランスを考えて選びましょう。

訪問着に合わせる小物とコーディネートのコツを押さえることで、特別な日をより一層華やかに演出することができます。シーンに合わせた小物選びとコーディネートを楽しんでください。

訪問着の着付け方法：初心者でも簡単にできる手順

訪問着の着付けは、初めての方でも手順をしっかりと覚えれば簡単に行うことができます。

ここでは、初心者でも分かりやすい訪問着の着付け方法をステップバイステップで紹介します。必要な小物や準備も含めて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

訪問着の着付けに必要な小物

訪問着の着付けには、以下の小物が必要です。これらを事前に揃えておくことで、スムーズに着付けを行うことができます。

肌襦袢と裾よけ：和装用の下着で、汗を吸収し、着物を汚れから守ります。ワンピース型の肌襦袢も便利です。
長襦袢：着物の下に着る襦袢で、衿元を美しく整える役割があります。半衿を付けておくと、衿元にワンポイントアクセントを添えておしゃれ感をアップさせてくれます。
腰紐：着物や長襦袢を固定するための紐です。数本用意しておくと便利です。
伊達締め：腰紐の上から巻いて、着物をしっかりと固定します。帯の位置を安定させるために重要です。
帯揚げと帯締め：帯揚げは帯枕を隠し、見栄えをよくするアイテムで、装飾的な役割もあります。また、帯締めは帯を固定し、装飾するための小物です。訪問着に合わせて色や柄を選んで、コーディネートを楽しみましょう。
草履とバッグ：和装に合わせた草履とバッグを用意します。草履は歩きやすいものを選び、バッグは必要最低限のものが入るサイズを選びます。

着付けの準備と基本の手順

訪問着の着付けを始める前に、上記で紹介した必要な小物を全て揃えておきましょう。それでは、基本的な着付けの手順を紹介します。

肌着と補正：まず、肌襦袢と裾よけを着用し、補正用のタオルを使って体の凹凸を整えます。これにより、着物が美しく着付けられます。
長襦袢を着る：長襦袢を着用し、背中心を合わせて衿元を整えます。衿元がずれないようにクリップで仮留めするといでしょう。
訪問着を羽織る：訪問着を羽織り、背中心を合わせます。裾の長さを調整し、腰紐で固定します。裾線はくるぶしが隠れる程度に調整します。
おはしょりを整える：おはしょりを整え、腰紐で固定します。おはしょりが真っすぐになるように注意しましょう。
帯を締める：袋帯を使って二重太鼓を結びます。帯揚げと帯締めを使って帯を固定し、整えます。

必要な小物を揃え、基本の手順を守って、美しい訪問着姿を楽しんでください。

訪問着をレンタルするメリットとデメリット

訪問着をレンタルすることには、多くのメリットとデメリットがあります。

ここでは、訪問着をレンタルするメリットとデメリットについて詳しく解説します。

レンタルのメリット

訪問着をレンタルすることには、以下のようなメリットがあります。

コストの節約：訪問着を購入する場合、十万円から数十万円の費用がかかることもあります。しかし、レンタルなら一万円程度から利用できるため、経済的に非常にお得です。特に、着物や帯、小物一式がセットになっている場合が多く、追加の出費を抑えることができるのが魅力的です。
手間がかからない：レンタルの場合、着用後のクリーニングや保管の手間が省けます。着物はデリケートな素材であり、クリーニングや保管には特別な注意が必要です。レンタルなら、着用後にそのまま返却するだけで済むため、手間がかかりません。
多様なデザインを楽しめる：レンタルなら、季節やシーンに合わせてさまざまなデザインの訪問着を楽しむことができます。
急な予定にも対応可能：急な結婚式やパーティーなどの予定にも、レンタルならすぐに対応できます。自分のサイズに合った訪問着をすぐに用意できるため、急な予定でも安心です。

レンタルのデメリット

一方で、訪問着をレンタルすることにはいくつかのデメリットも存在します。

新品ではない：レンタル品は他の人が既に着用したものであり、新品ではありません。クリーニングされているとはいえ、他人が着たものに抵抗を感じる方には不向きです。
サイズの制約：レンタル品は標準サイズが多く、自分の体型にぴったり合わない場合があります。特に、身長や体型が標準から外れている方は、サイズ選びに苦労することがあるかもしれません。
人気のデザインは予約が埋まりやすい：人気のあるデザインや柄の訪問着は、予約が埋まりやすく、希望のものをレンタルできないことがあります。特に、結婚式シーズンや七五三シーズンなど、需要が高まる時期には注意が必要です。着用の日程が決まったら早めに予約しましょう。
破損や汚れのリスク：レンタル品を破損したり汚したりした場合、賠償が発生することがあります。特に、食事会やパーティーなどの汚れやすいシーンでは注意が必要です。
長期的なコスト：頻繁に訪問着を着用する場合、レンタル費用が積み重なり、購入するよりも高くつくことがあります。長期的に見て、頻繁に着用する方は購入を検討してもいいかもしれません。

オンラインで訪問着をレンタルする方法と注意点

オンラインの着物レンタルサービスは、自宅にいながらにして、さまざまなデザインやサイズの訪問着を選び、特別な日にふさわしい装いを整えることができます。

ここでは、オンラインで訪問着をレンタルする方法と注意点について詳しく解説します。

オンラインで訪問着をレンタルする方法

オンラインで訪問着をレンタルする手順は、以下の通りです。

レンタルサイトの選定：まず、信頼できるレンタルサイトを選びます。口コミやレビューを参考にし、豊富な品揃えと良質なサービスを提供しているサイトを選びましょう。
訪問着の選択：サイト内で、希望する訪問着を選びます。色や柄、サイズ、シーンに合わせた訪問着を選ぶことが重要です。
サイズの確認：自分のサイズに合った訪問着を選ぶために、正確なサイズを測定し、サイトに掲載されているサイズ表と照らし合わせます。サイズが不安な場合は、事前に試着サービスを利用するか、店舗に相談することをおすすめします。
セット内容の確認：訪問着だけでなく、帯や小物（帯揚げ、帯締め、草履、バッグなど）がセットになっているかを確認します。セット内容が充実していると、別途小物を用意する手間が省けます。
予約と支払い：選んだ訪問着とセット内容を確認し、オンラインで予約と支払いを行います。支払いが完了すると、予約確認のメールが届きます。
受け取りと着用：指定の日時に訪問着が自宅(または指定した場所)に届きます。利用当日には、予約した訪問着を着て、特別な日を楽しみましょう。

オンラインで訪問着をレンタルする際の注意点

オンラインで訪問着をレンタルする際には、いくつかの注意点があります。これらを押さえておくことで、トラブルを避け、快適なレンタル体験ができます。

レンタル料金の確認：レンタル料金には、訪問着本体だけでなく、帯や小物、クリーニング費用が含まれているかを確認しましょう。店舗によっては、これらが別料金の場合もあります。
レンタル期間と返却方法：レンタル期間と返却方法を確認することも重要です。イベントの前日に受け取り、翌日返却が基本ですが、店舗によって異なる場合があります。利用規約を確認しておきましょう。
破損や汚れのリスク：レンタル品を破損したり汚したりした場合、賠償が発生することがあります。あらかじめレンタル規約などをよく確認しておきましょう。