松に鶴の五つ紋付黒引き振袖【fuh50】

こちらも見事な鶴のアンティーク黒振袖です。手描きですからね、羽根の１本１本に表情がありますね。大きく描かれているのは鳳凰の羽根かもしれません。羽根の色がブルーですね。色使いの面白い絵柄です。

松も桐も描かれています。松は生き生きとしています。桐はぼかしの金泥、銀泥で描かれています。金銀のぼかし具合が高級感を醸し出していますね。

この家紋も珍しいですね。丸に三つ盛亀甲花菱といいます。フィギュアスケーターの羽生結弦さんが、国民栄誉賞の授賞式や雑誌の取材などで、丸に三つ盛亀甲花菱の紋が入った羽織をお召しになっているようです。おそらく羽生家の家紋なのでしょう。なんだか華やかに見えてきますね。

裾には７cmほど黒い地があるので、身丈が短いような印象も受けますが、実は１６８cmあります。裾のふきには綿が入っていて、ふかふかです。お金持ちの家のお誂えですね。お引き摺りで着ても、存在感のある黒振袖です。花嫁衣裳にいかがでしょうか。