市松模様に赤、白、金の桜が舞い踊る色振袖【fui101】

１０年か１５年ほど前の正絹の色振袖です。この時代は裏地に化繊を使ってあることが多いのですが、このきものは裏にも上質の正絹が使ってあるのですよ。化繊とは着心地が比べものになりませんのでね、やはり表も裏も正絹というのは、着心地が抜群に良いです。

譲り受けてすぐに洗いに出しましたが、もともとあまり汚れていなかったのです。白い部分もきれいなまま大切に保管されていました。

市松模様に桜柄の色振袖です。横長の市松はたおやかな、ゆったりとした表情になりますね。そこに桜の花です。絞り柄や、手描きや、金駒刺繍もありますね。ほんわかとした可愛らしい振袖です。

ゆめやでサイズを直しまして、身丈が１７０cm、袖丈が１０５cmです。裄丈もいっぱいに出して６８cmほどになりました。背が高くてスラッとしたお嬢さんにもお召しいただけるようなサイズに仕上がっています。

帯は金色の地に大きな桜が描き出されています。きものの柄と雰囲気がぴったり合いましたね。裏の折り柄は草花でしょうか。動きに合わせて現れる陰影が高級感を醸し出しています。

帯揚げと帯締めは可愛らしくまとめました。大きな黄色の絞りと、紅白の市松です。帯の高級感に対して、ちょっとだけくだけるのも、良いコーディネートになりますよ。

桜の季節のお呼ばれで着ていただきたいですね。お身内やお友達の結婚式が桜の季節なら、ぜひこのきものをお召しになってください。もちろん成人式にもふさわしい振袖です。