モノトーンの縮緬にエンジ色の桜が咲く色振袖【fui82】

夜桜を思わせる現代物の色振袖です。黒、白、グレーの地色に、可愛らしい桜の花が描かれています。１０～２０年ほど前のきものだと思うのですが、きものの長い歴史から考えると現代物に分類されます。

正絹の縮緬地に、白い部分には味わいのある露芝が描かれています。白、黒、グレーとエンジの桜の間は絞りになっていて、桜には金糸の手刺繍もほどこしてあります。桜の中に蝶が舞っているのが隠れたポイントです。さりげなく凝った造りですね。

袖口や裾の裏地の辛子色も効いています。全体的にシックな中に、モダンな色合わせです。半衿の色を変えると、雰囲気がいろいろと楽しめそうですね。見本に使ったのはエンジ色のハート柄の半衿です。昔のきものから、ゆめやで仕立てました。珍しいですよね、ハート柄なんて。

黒地に金と銀のシックな桜の帯に、絞りの丸ぐけ帯締めと帯揚げを合わせ、とてもおしゃれなコーディネートになりました。

身丈が１６６cmありますので、身長が１６１～１７１cmほどの背の高いお嬢さんでも、心配なさらずに着ていただけます。華やかな色が多い成人式で、ちょっとシックなお嬢さんをアピールしてみませんか。