黒紋付に仙台平袴のアンサンブル モノトーンの五歳祝着【kod115】

5歳の男の子向け、七五三の着物の基本|羽織袴と人気のコーディネート

はじめに

5歳の七五三は、男の子の健やかな成長と将来の幸せを願う、家族全員にとって特別な日です。5歳の男の子にとって、紋付袴に身を包んだ凛々しい姿で神社に参拝し、お祝いの食事を楽しむ一日は、きっと思い出に残ることでしょう。しかし、着物や小物の選び方から着付けまで、準備の段階でいろいろと不安を抱えている親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな親御さんのために、本記事では5歳の男の子七五三の衣装選びに役立つ情報をまとめてみました。着物のデザインや素材、サイズ選びのコツから、着付けの手順、お参りの際の持ち物までアドバイスします。

5歳の男の子の七五三着物 - 選び方のポイント

5歳の男の子の七五三の装いは、「羽織」と「袴」を合わせた、凛々しい和装スタイルが定番。羽織は、黒や紺の無地や、鷹・松・龍など男の子の成長を願う吉祥柄を選ぶのがおすすめです。袴は、縞柄や市松模様など、柄物を合わせるのが人気の組み合わせ方です。(関連記事:【七五三の着物】レンタルで叶える!男の子の晴れ着選び完全ガイド

着物はレンタルか購入かを選ぶことができます。着付けのために必要な小物類まで一式揃ったフルセットでの着物レンタルは、手軽で便利です。一方で数年着られるよう少し大きめサイズの着物を買うのも一つの方法です。

七五三の着物選びで迷ったら、まずは素材をチェックしましょう。上質な正絹は、見た目も着心地も特別な日にぴったりです。予算オーバー気味なら、お手入れ簡単なポリエステルの着物もおすすめです。お子さまの体質に合わせて、素材を選んでみてください。

七五三の着物 - 素材と柄の選び方

七五三の着物選びは何を基準に選ぶべきかと悩む親御さんも多いのではないでしょうか。着物選びは、まず着物の素材から吟味してみましょう。

高級感たっぷりの正絹の着物は、絹本来の美しい光沢と、サラリとした肌触りが魅力です。見栄えも着心地も申し分ありません。一方で、デリケートな絹はシミになりやすいため注意が必要。値段も張るので、予算と相談しながら検討しましょう。

それに対して、化繊の代表格・ポリエステルの着物は、正絹に比べてリーズナブルです。多少雑に扱っても問題なく、自宅の洗濯機で気軽に洗えるのも魅力です。アクティブに動き回る男の子にもおすすめです。

柄選びのポイントは、男の子の健やかな成長を願う縁起物を選ぶことです。例えば、鷹は幸運、兜は出世、軍配はリーダーになってほしいという願いが込められています。お子さまの未来に思いを馳せながら、お気に入りの一着を探してみてはいかがでしょうか。

5歳男の子の着物サイズと着付けのコツ

5歳の男の子向けの七五三用着物は、ゆとりを持たせた大きめのサイズ選びが大切です。子どもの成長は早いので、選んだときにはぴったりのサイズでも、七五三で着るときにはきつくなってしまう場合もあります。いつ着るかを考慮して、余裕のあるサイズを選ぶようにしましょう。

また、お子さまに初めて着付ける場合には、手順を覚えるのが大変かもしれません。着付けの手順は、肌着→長襦袢→着物→袴→羽織の順に、一つずつ着ていくのが基本です。羽織紐や袴の紐は、しっかり結んで型崩れを防止しましょう。袴の長さは、裾がくるぶしくらいにくるように合わせましょう。

着付けでわからないことがあったら、遠慮なく専門店のスタッフに聞いてみたり、着付けに不安がある場合には、プロの着付け師に相談したりするのも一つの方法です。

5歳の男の子に人気の七五三着物コーディネート

5歳の男の子の七五三の着物は、アレンジ次第でいろいろなコーディネートを楽しむことができます。伝統の古典柄や、モダンなテイストまで、お子さまの個性を活かすコーディネートはさまざまです。ここでは定番の着こなしと、トレンド感のある着こなしの、2つのコーディネートをご提案します。

古典柄の紋付袴で決める七五三スタイル

七五三で5歳の男の子が着る着物といえば、黒や紺の羽織に、白や灰色の袴を合わせた紋付袴スタイルです。羽織に入った家紋が、おめでたい雰囲気を引き立てます。袴は、縞柄や松葉柄など、由緒正しい柄を選ぶのがポイント。足元は白足袋に、黒や紺の草履で、決めると凛々しく見えます。

ゆめやでは、昔ながらの紋付き袴スタイルの着物をレンタルすることができます。大切な晴れの日に凛々しい姿を披露したい場合におすすめです。

丸に一つ茶の実の五つ紋付羽織と着物に、仙台平の袴のコーディネートです。紋入れ(貼り付け紋)の注文も承っています。肩上げや、袴の長さを選ぶことで、お子さまにぴったりのサイズで着ていただけます。男子の第一礼装である黒紋付羽織袴ですので、神社でも堂々とした佇まいとなることでしょう。

紋付袴を粋に着こなすコツは、羽織と袴の丈のバランスです。羽織の裾は、膝くらいの長さがちょうどいいです。袴は、裾がくるぶしくらいの長さに調整するのが正解です。全身のシルエットがすっきり見えるよう、着付けにも気を配ってください。

モダンな雰囲気を取り入れた七五三の着こなし

おしゃれな雰囲気の、モダンなテイストを取り入れた着こなしもすてきです。羽織に鷹や龍の刺繍をあしらったり、袴に市松模様や斬新な幾何学模様を選んだりすると、モダンな装いになります。差し色に赤や緑、水色を効かせると、より印象的になります。

モダンな要素を加えるときは、全体のバランスを見ながら、TPOに合う着こなしをするのが大切です。子どもらしいかわいらしさも大切にしつつ、品よくまとめるのが、親御さんの腕の見せ所です。最高の思い出になる、七五三スタイルを完成させてみてください。

七五三の着物 - レンタルと購入の選択肢

七五三の着物を選ぶ上で、レンタルにするか購入するかは悩みどころです。レンタルの場合、フルセットをレンタルすれば、すぐに準備が完了する手軽さが魅力です。しかし、一生の記憶に残る晴れ着を買うのも捨てがたいところです。ここでは、レンタルと購入、それぞれの魅力と注意点をチェックしていきましょう。

七五三着物レンタルのメリットと注意点

七五三の着物レンタルの最大の利点は、なんといっても手軽なことです。店頭でお子さまのサイズに合う着物と小物を選べば、当日を待つだけでOKです。さらに、レンタル料金は購入するよりも断然お得になるのもうれしいですね。

また、5歳の男の子以外に兄弟姉妹がいる場合、一人だけ特別な着物を着ている姿を見て、羨ましくなってしまうかもしれません。ゆめやのレンタルプランには、5歳の男の子以外の兄弟姉妹も一緒に着物を楽しめるセットプランがあります。購入の場合だと全員分の着物を仕立てるのは大きな負担になってしまいますが、レンタルではお得に兄弟姉妹一緒に着物を着て特別な日を楽しむことができます。

七五三のお子さま2人、合計2着のセットプランです。七五三のどの年齢でも、男の子でも女の子でも大丈夫です。また、ご兄弟姉妹は七五三の年齢ではなく付き添いの場合でも大丈夫です。着物はご自由にお選びいただけます。 ゆめやのアンティーク着物は大変軽くて柔らかく、仕立てにも工夫を凝らしているので、お子さまが疲れることはありません。せっかくの参詣ですので、ぜひ和装でお出掛けになり、記念に残してみてください。

しかし、レンタルにはデメリットもあります。まず、着物の種類が限られているので、好みの一着に巡り会えるとは限らないことです。また、人気店で着物をレンタルする場合、予約が埋まるのも早いため、出遅れてしまうと気に入った着物はすでにレンタルされているかもしれません。レンタルするときは、早め早めの行動が肝心です。

5歳男の子の七五三着物購入ガイド

一方、運命の晴れ着に出会ったら、購入を考えるのも選択の一つです。自分だけの特別な一着を纏える喜びは代え難いものです。なお、購入するときは、お子さまの成長に合わせて袴の長さを調整できるものを選びましょう。

素材は、正絹がおすすめです。上質な絹のなめらかな手触りと、美しい光沢は、他の素材の追随を許しません。柄は古典柄からモダンなデザインまで、好みのものを選ぶことができます。小物選びも、トータルコーディネートを考えながら、こだわりを持って吟味したいですね。

価格帯は、着物の素材やデザイン、ブランドによって千差万別のため、予算とよく相談しながら、納得のいく一着を見つけてみてください。

レンタルか購入かを選ぶなら、手軽さ重視ならレンタル、特別感を大切にするなら購入と、家族の希望に合わせて選べば間違いありません。お子さまの晴れ姿を思い浮かべながら、レンタルと購入、どちらが自分たちに合っているか考えてみてくださいね。

5歳の男の子の七五三当日 - 着付けとヘアスタイル

いよいよ迎えた七五三当日。着物に袴、小物も準備万端にしたところで、肝心なのは着付けとヘアスタイルです。和装に慣れていない親御さんにとっては、何から手をつけていいのかわからなくて当然です。着付けはコツをつかめば、初めての方でも着こなすことができます。ここでは着付けのポイントと、男の子の凛々しさを最大限に引き出す、おすすめのヘアスタイルもご紹介します。

七五三の着物と袴 - 着付けの手順とポイント

七五三の着付けの基本の流れは、このようになります。

  1. 肌着を着せる
  2. 長襦袢を着せる
  3. 着物を着せる
  4. 羽織を着せる
  5. 袴を履かせる

羽織は、背中の真ん中で合わせて、羽織紐で結びましょう。帯の位置は袴の長さを調節してから締めるのがポイントです。なお、足袋は肌着を着せるときに履かせるようにしましょう。

初めてだと、想像以上に時間がかかるものです。そのため、当日はゆとりを持ってスタートしましょう。また、事前に動画を見ながら練習しておくのもおすすめです。わからないことがあったら、遠慮せずに専門店のスタッフに相談するのが一番の近道です。

男の子の七五三におすすめのヘアスタイル

七五三の男の子の定番ヘアスタイルといえば、昔は丸坊主だったかもしれません。しかし最近では、モダンなヘアスタイルが人気です。モダンなヘアスタイルも和装にぴったり合います。例えば、ヘアワックスで前髪をふわっと立たせて横に流すだけで、かっこいいスタイルになります。また、前髪を立たせると元気な印象になります。短い時間でアレンジができるため、じっとしていられない5歳の男の子でも我慢することができるでしょう。

最高の七五三にするために、親御さんがぜひ一肌脱いでみてください。慣れない着付けに四苦八苦しながらも、完璧を目指さずに楽しむことが肝心です。お子さまの凛々しい着物姿と、はじける笑顔を目に焼き付けて、心に残る思い出を作ってくださいね。

七五三の小物選び - 着物姿を彩るアイテム

七五三の男の子の晴れ姿には小物選びも欠かせません。せっかくのお祝いの日、小物選びにもこだわってトータルコーディネートを楽しんでみてください。ここでは、七五三の小物選びのコツをご紹介します。

七五三の草履と足袋 - サイズ選びと履き方

七五三の男の子の足元といえば、真っ白な足袋に黒や紺の草履です。草履を選ぶ際には、かかとが草履の台にしっかり乗る大きめのサイズがおすすめです。また、鼻緒が太めのものを選ぶと、足が痛くなりにくいです。なお、鼻緒は白のものを選ぶのが一般的です。

足袋は、指先までぴったりフィットするサイズを選ぶのが大切です。普段履いている靴のサイズよりも0.5センチほど小さめのサイズを選びましょう。また、ストレッチ性のある足袋もあるため、履き心地の良さを確認しながら選んでみてください。

七五三に欠かせないその他の装飾小物

七五三の男の子の着物スタイルには、他にも欠かせない小物がたくさんあります。まずは、羽織を留める " 羽織紐 "。無地のシンプルなデザインから、モダンなビーズを使ったものまでバリエーション豊かです。羽織の柄に合わせて選びましょう。

他にも、扇子や懐剣、お守りも欠かせません。扇子は白が基本です。懐剣は羽織や着物に合わせて選びましょう。また、お守りは扇子と懐剣とともに脇に差したり、袴の紐に通したりして使います。

小物選びのコツは、着物や袴とのバランス感覚を大切にすること。全体の雰囲気に合わせつつ、さりげなくこだわりを見せるのが、おしゃれ上級者の技です。品よく、そして粋に決まる小物使いで、お子さまの晴れ姿をさらに引き立ててあげてくださいね。

5歳の男の子の七五三 - 当日の流れとお参りの心得

いよいよ迎えた七五三当日は、晴れの日のお祝いムードを存分に味わいたいですね。せっかくの一日をスムーズに、そしてお子さまにとって最高の思い出になるよう演出するには、当日の段取りをしっかり立てておくことが大切です。ここでは、七五三当日の基本的な流れと、神社参拝の作法についてご紹介します。

七五三当日の行程と持ち物チェックリスト

七五三当日は、次のように進みます。

  1. 自宅または美容院などで着付けと身支度
  2. 神社へ出発
  3. 神社でお参りと写真撮影
  4. お祝いの食事会

七五三当日は慌ただしくなってしまうため、前日までに持ち物チェックをしておきましょう。

  • 着物一式(着物、羽織、袴、長襦袢、足袋など)
  • 草履
  • 小物類(お守り、懐剣、扇子)
  • お賽銭
  • お子さまの身支度グッズ(くし、ティッシュなど)
  • カメラ
  • お祝いの食事会の予約確認書

当日は何かと忘れ物しがちになるため、早めの準備が吉です。特に、レンタルの着物は受取日と返却期限の再チェックを忘れないようにしましょう。もしもの時のために、レンタル店の連絡先を控えておくと安心です。

七五三参りの流れと神社参拝の作法

神社に到着したら、まずは手水舎で身も心も清めることから始めます。お子さまに柄杓の使い方を教えてあげましょう。

  1. 柄杓を右手に取り、水をすくう
  2. 左手に水を受け、手を洗う
  3. 柄杓を左手に持ち替え、右手に水を受けて手を洗う
  4. 再度柄杓を右手に持ち替え、左手に水を受け、口をすすぐ
  5. 再び右手に柄杓を持ち替えて、左手を洗う
  6. 最後に柄杓を立てて、残りの水で柄の部分を洗う

手水舎でのマナーは、お子さまにとっては難しいかもしれないので、親御さんと一緒にやってみることをおすすめします。

本殿に着いたら、次の手順でお参りをしましょう。

  1. 賽銭箱に賽銭を入れる
  2. 二礼二拍手一礼の順に拝礼する
  3. お祈りをする

お子さまの健やかな成長を願って、心を込めてお祈りしましょう。また、七五三の正式なご祈祷を受ける場合には、参拝する前に神楽殿へ行き、受付をする必要があります。

お参りの後は、記念写真を撮るチャンスです。神社の境内での記念撮影は、背景が着物と調和して、とてもすてきな写真が撮れるはずです。神社によっては撮影禁止の場合もあるため、ホームページや電話などで事前に確認しておきましょう。

七五三当日はお子さまの晴れ姿を家族で思う存分楽しみましょう。スムーズな進行はもちろん大事ですが、ちょっとしたハプニングも思い出の一部になるはずです。お子さまの笑顔を何より大切に、家族みんなで最高の一日を作ってくださいね。

まとめ

本記事では、七五三を控えた5歳の男の子の親御さんに知っておいていただきたい、晴れ着選びから着付け、お参りまでの豆知識をお伝えしてきました。着物や袴の選び方、小物の揃え方に着付けの手順など、慣れないことが多いため、七五三の準備は最初は不安の連続かもしれません。ですが大丈夫です。そんな不安もお子さまの凛々しい姿を想像しながら、一つひとつ丁寧に進めていけば、最高の思い出作りに早変わりするでしょう。

肝心の当日は、身支度にゆとりを持って臨んで、普段とは違った特別な衣装をお子さまに着せてあげてください。そしていざ神社へ。5歳の節目に立つお子さまの健やかな成長を願いながら、心を込めてお参りしましょう。カメラ片手に、その雄姿をしっかりと収めながら、笑顔と笑い声に包まれた、最高に幸せなひとときをご家族でお過ごしください。

七五三の思い出は、お子さまの成長とともに色あせるどころか、より一層色づいて愛おしくなっていくものです。だからこそ、親御さんの手で心を込めて、人生の思い出の一ページを作り上げてあげてください。最高に幸せな一日を、ご家族で楽しんでくださいね。

以上、5歳の男の子の七五三についてのまとめとなります。準備は楽しむことが何より大切。完璧を目指さず、思い出に残る一日になるよう、親御さんも一緒に晴れの日を満喫してください。ご家族にとって、最高の七五三になりますように。

〈参考記事〉
https://www.hareginomarusho.co.jp/contents/753/1294/
https://kashikimono.com/content/753_5sai_kisekata
https://www.studio-alice.co.jp/shortcut/753_s/column/detail19.html
https://www.studio-alice.co.jp/shortcut/753_s/column/detail74.html
https://www.hareginomarusho.co.jp/contents/kimono/944/
https://www.studio-alice.co.jp/shortcut/753_s/column/detail15.html

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ゆめや通信編集部

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この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
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監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。
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