
【完全版】新郎新婦 & 参列者向け|仏前式での服装マナーを徹底解説!
仏前式とは、仏教の教えに基づいた結婚式のスタイルの一つです。式は寺院や御堂などで、厳かな雰囲気の中で行われ、参列者にもその場にふさわしい装いが求められます。
仏前式とは文字通り仏教の寺院や自宅の仏前、あるいは仏前式に対応する結婚式場で行われる結婚式で、仏前で二人の結婚を報告し、そのめぐり合いのご縁に感謝を伝えるものです。
式は日本の仏教の教えに深く根ざしており、仏様や先祖への敬意を示しながら、夫婦としての来世までの結びつきを誓います。仏前式では儀式の流れや読経など、仏教の教えに沿った形式が取り入れられ、参加者にとっても精神的な充実をもたらす機会となります。
この記事では、仏前式に興味をお持ちの方のために、仏前式の由来や意味から、仏前式で着る婚礼衣装の選び方や参列者の服装マナー、参列時の注意点、仏前式の流れや必要な持ち物の準備、そして親族の服装マナーや両家間のコミュニケーションについて詳しく解説します。この記事を読むことで、神前式や教会式、人前式との違いを理解した上で、あなたにぴったりの結婚式を選ぶ参考にしていただければ幸いです。
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仏前式における「参列者」の服装マナー
続いては、仏前式に参列する側としての服装マナーも見てみることにしましょう。
先ほどもお話したように、仏前式だからといって服装面で特段ほかのスタイルの結婚式と異なる点はなく、あくまでも通常の婚礼の通り式の雰囲気や格式を尊重することを念頭に置きながら選ぶ必要があります。
ただし、仏前式は基本的に親族のみで行われるため友人や同僚ゲストは参列できません。そのためここでお話する男性参列者と女性参列者それぞれの服装マナーについては、基本的に親族向けのお話としてお読みください。
女性参列者の和装マナー
女性の場合も考え方は男性参列者と同じです。ストッキングも必ずしも黒である必要はなく、ベージュのものでもOKとされています。ただし仏前式では正座がつきものですので、短いスカートよりもパンツスタイルの方が無難かもしれません。
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男性参列者の服装マナー
仏前式だから、という細かい決まりはありません。洋装としてモーニングやブラックスーツを選ぶこともできますし、仏前式の雰囲気に合わせて羽織袴などの和装を選んでも問題ありません。一般的な結婚式と同様、TPOをわきまえた服装を心得ておきましょう。
仏前式での服装選びの基本
仏前式における服装の基本マナー
仏前式における服装は、他の形式の結婚式と大きく差があるわけではありません。基本的には他の結婚式における服装マナーと同様、結婚式らしい格式を心がけておけばOKです。
婚礼衣装としては新婦は白無垢や色打掛、新郎は紋付羽織袴などの和装を着用するのが一般的ですが、新婦がウェディングドレス、新郎がタキシードというように洋装でも構いません。
参列者も基本的には他の結婚式のルールと同じで、新郎新婦が和装でも参列者は和装・洋装とも着用できます。宗派や寺院によって細かなルールが異なる場合もありますので、その点は確認しておきましょう。
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仏前式における服装選びのポイント
仏前式に着用する服装は、式の格式や式場の雰囲気に合わせた和装を選びたいものです。新婦が仏前式で着用することの多い白無垢においては、「打掛」とその内側に着る「掛下」、そのほか身に付ける小物を全て白で統一するのが一般的。
参列者も地味すぎず華美すぎない、落ち着いた色合いの衣装を選ぶことがベターです。仏前式特有のマナーや慣習についてもあらかじめ学んでおき、適切な服装と心構えをもって式に臨むことで、互いの敬意を表すことにもつながります。
【新郎新婦必見】仏前式では何を着る?
仏前式の主役として、格式高い和装で神聖な雰囲気を醸し出すことが求められる新郎新婦。ここでは、仏前式にふさわしい新郎新婦の和装についての解説と、小物の選び方についての紹介を行います。
新婦の和装選びのコツ
新婦の衣装としては、やはり白無垢が定番です。白無垢は純白で清楚な印象を与え、新たな人生の始まりを象徴する和装でもあります。そのほか豪華な色彩と柄で華やかさを演出できる色打掛、未婚として最後に着用できる引き振袖などでも問題ありません。
頭部に関しては白無垢の際は文金高島田に「綿帽子」、それ以外には「角隠し」を用います。和装選びの際は着付け師とも事前に相談し、トータルでのコーディネートを考えることも重要です。化粧なども和装に合うものを選び、統一感のある美しさを目指しましょう。


ゆめやのラインナップから、花嫁衣装を2点ご紹介します。
「相良刺繍や金駒刺繍で鶴に宝尽くしの黒引き振袖【fuh97】」は、90年ほど前の大正時代のアンティーク黒振袖です。家紋は五三の桐です。黒い正絹地に、扇・宝尽くし・波・亀甲・牡丹・桔梗・鶴などのおめでたい絵柄が、手描き・手刺繍・相良刺繍・金駒刺繍で描き出されています。帯は、誰もがあこがれる世界の龍村平藏です。白地にカラフルな色合いで鶴が織り出されています。桜や竹が手刺繍された半衿に、手刺繍の筥迫、帯周りは紅白で、おひきすりの花嫁衣装に着付けました。
「羽ばたく鶴が白・銀・グレーで織り出された白打掛一式【utk07】」は、何羽もの羽ばたく鶴が織り出されたアンティーク白打掛一式です。鶴の羽が銀やグレーで織られ、白い中にも表情のあるデザインの白無垢です。正絹特有のアイボリーがかった独特の色合いをお楽しみいただけます。掛下・半衿・筥迫なども、すべて正絹でご用意しています。
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新郎の和装選びのコツ
新郎の衣装としては、伝統的な黒五つ紋付き羽織袴が一般的。五つ紋が入ることで新婦の白無垢と釣り合う格式の高さを演出し、正礼装として仏前式にも臨むことができます。
羽織袴には素材や色、紋の数など多様性がありますが、正礼装としては黒色を。新婦が白無垢や色打掛、引き振袖など以外の衣装を着る場合は、新郎も新婦にフォーマル度合いを合わせて略礼装とするのがマナーです。
小物の選び方
和装小物は、装い全体の印象を左右する重要な要素です。新婦の場合、白無垢・色打掛・引き振袖いずれの場合も筥迫や懐剣、末広(扇子)などが和装全体の雰囲気を演出するアイテムとなります。
頭部には綿帽子や角隠しのほか、髪飾りやヘアアクセサリーなどで個性も発揮できます。
仏前式|参列時の注意点2選!
仏前式に参列する際の独自の厳格なしきたりはないとはいえ、ただ好き勝手な格好をして行っていいというわけではありません。仏前式の性質を知った上で、参列者として敬意を示すための手段としても適切な立ち振る舞いが求められます。
以下、仏前式に参列者として臨む際の具体的な注意点を解説します。
数珠を必ず持参する
仏前式に特有のマナーとして、数珠が必須である点が挙げられます。通常は招待状に数珠を持参するよう明記されていますが、記載のない場合でも一応携えておきましょう。色や宗派などは深くこだわらず、持っているもので構いません。
数珠は仏前式中、座っている間は左手首に掛け、席を立つ際は畳や椅子の上には置かず、バッグやポケットの中にしまいましょう。
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香水やコロンはつけない
仏前式ではお香を焚いています。香りの強い香水やコロンをつけていると場合によっては香りが混ざり合って参列者に不快な思いをさせてしまうことも。仏前式に参列する際は、香水などの香りが強いものは避けるようにしましょう。洗剤や芳香剤などの移り香にも注意が必要です。
仏前式では何が違う?|他の結婚式スタイルとの比較検討
仏前式は日本の伝統的な結婚式の一つとして位置づけられる仏前式。その独特の静謐さと格式の高さで知られ、特に仏教にルーツのある家族間で選ばれることが多い形式となっています。
ここでは、仏前式を他の結婚式スタイル、特に神前式やキリスト教式と比較していきます。
仏前式と神前式の違い
仏前式と神前式は、どちらも日本の伝統的な結婚式ですが、宗教的背景と式の進行に大きな違いがあります。神前式は神道のしきたりに基づき神社などで執り行われることが多く、神々への奉納と感謝を表す儀式が中心となります。一方の仏前式は仏教の教えに基づくもので、なじみのあるお寺のほか自宅の仏前などでも行われます。
仏前式ならではの儀式としては、僧侶が白房の数珠を新郎に、赤房の数珠を新婦に授ける「念珠授与」などがあります。
仏前式とキリスト教式の違い
仏前式とキリスト教式の結婚式は、その宗教的背景と式の場所選びが大きく異なります。
キリスト教式は教会などで行われ、神へ二人の永遠の愛を誓うことが中心となります。キリスト教徒でない人も、結婚式場やホテルなどにあるチャペルでキリスト教式を挙げることができます。一方で仏前式については、新郎あるいは新婦の先祖代々のお墓がある菩提寺(ぼだいじ)、またはゆかりのある寺院で行われるのが一般的です。
キリスト教式ではウェディングドレスやタキシードなど洋装が基本ですが、その点やはり仏前式では伝統的な和装が主流ではあります。
仏前式のメリット
仏前式による挙式の最大のメリットは、日本の伝統と文化を尊重し、家族の絆を深める機会を提供する点にあります。また仏前式は通常友人ゲストや職場の同僚などを招かないため比較的小規模で行われることが多く、家族や親しい人との絆を深めやすい環境も整っています。
招かれる参列者目線でも、仏前式に参列する機会は教会式や人前式ほど多くないため、そうしたゲストの印象に残りやすい式になるというメリットも。ただその一方で仏前式に特有のルールがある分、参列者に理解しづらい部分もあるかもしれません。
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【重要】仏前式の進行と準備
ここでは、仏前式の一般的な流れや参列の際に必要な持ち物、事前に行うべき準備などについてご紹介します。仏前式は先祖への敬意を表し、二人の結びつきに感謝する伝統的な結婚式です。適切な準備と理解をもって、この喜ばしい一日を一緒に祝福しましょう。
仏前式を行う新郎新婦側の準備
仏前式の準備には、式場の予約から衣装の選定、参列者への案内まで、多くの過程があります。特に式場の手配においてはただ縁のある寺院を押さえておけばいいというだけでなく、遠方でお寺まで来るのが大変な人への交通手段の用意、足が悪く正座が難しい人への配慮など、さまざまな点を考慮する必要があります。
和装の選び方や着付けの所要時間などにも注意が必要です。事前に式の流れを確認し、当日スムーズに進行できるようにスケジュールを想定しておくことが大切です。
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仏前式の一般的な流れ
仏前式は寺院や式に対応する結婚式場などで行われることが多く、厳かな雰囲気の中で進行します。
式では参列者の両親や親族が先に入堂して着席、その後に新郎新婦と媒酌人、僧侶が入堂します。僧侶が焼香の後に「啓百文」(仏様と先祖に二人の結婚を報告し、二人の加護を祈念する経文)を読み上げ、新郎新婦へ念珠授与を行います。このタイミングで指輪の交換も。
僧侶が二人に結婚の誓いを求め、新郎新婦が本尊に向けて誓詞を読み上げる「司婚の辞」をもって結婚は成立します。新郎→新婦の順番で一度ずつ焼香し、合掌。続いて参列者も同様に焼香と合掌を行います。
「誓杯」では神前式の「三三九度」とは逆に「新婦→新郎→新婦」の順に酒を酌み交わし、夫婦の契りを結びます。続いて参列者一同で祝杯をあげる「親族固めの杯」も。
僧侶がお祝いの言葉と仏教の教えを伝える法話を述べ、最後に一同が起立して合掌・礼拝、入堂とは逆の順番に退堂します。
宗教や宗派によって細かな部分は異なりますが、一般的には以上のような流れで仏前式が終了します。挙式の所要時間はおおむね20〜40分程度となっています。
仏前式に必要な持ち物
仏前式に参列するにあたっては、数珠などの持ち物を準備しておく必要があります。式場によっては特定の小物を持参するよう求められることもありますので、事前に確認しておくことが重要です。持ち物リストを作成し、忘れ物がないように準備を整えましょう。
仏前式における親族のマナー & 両家の絆
仏前式は、家族の絆を深め、先祖への敬意を表す重要な儀式でもあります。
ここでは、新郎新婦の家族や親族が仏前式において果たす具体的な役割やマナーなどについて説明します。仏前式において親族はただ出席するだけでなく、式の進行においても重要なサポート役となりうる役目を担います。親族は式の意義を理解し、適切な準備を行う必要があります。
新郎新婦の親族の服装とマナー
仏前式では、親族の服装選びも非常に重要です。参列する人数が他の形式の結婚式よりも少ないぶん、悪目立ちしやすいともいえる仏前式。新郎側あるいは新婦側の親族だけ極端に装いがカジュアルだった、というようなことにならないよう、主役の新郎新婦を通じてでも当日の衣装の擦り合わせを行うことができるとスムーズです。
式中のマナーとしても、焼香や合掌の際の正しい振る舞いが求められます。式の尊厳を保ち、無事に仏前式を進行させるためにも、宗派や寺院で求められる作法などはよく調べておくようにしましょう。
両家の親族間のコミュニケーション
仏前式は新郎新婦の絆だけでなく、両家の親族間の絆をも結びつける機会でもあります。式の前後に双方の親族間でコミュニケーションを取っておくことは、家族としての末長い結びつきを深める上で欠かせません。
式のイメージなどに関して事前に話し合う場を持つことができれば、当日のスムーズな進行にも役立ちます。また式後にお茶会などの親睦を深める時間を設けることも、家族関係をより豊かなものにするために有効といえるでしょう。
仏前式で親族が果たす役割は単に形式的なものではありません。それは家族としての絆を象徴し、新郎新婦の新たな旅立ちを心から祝福する重要な役割にもなるものです。親族一人一人が結婚式の意義を深く理解し、適切な準備と心構えを持って参加することで、参列する側としても仏前式をより意義深いものにできるでしょう。
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まとめ
仏前式に参列する際の服装は、敬意、伝統、そして家族の絆を象徴するものにもなります。今回の記事のまとめとして、仏前式における服装の重要性、最終的な準備のチェックリスト、そして特別な日を彩る服装の選び方について再度お話します。
仏前式における服装の重要性
仏前式における服装は、新郎新婦あるいは参列者が伝統と敬意を表現する手段の一つでもあります。式の厳かな雰囲気に合致する衣装が、先祖への敬意を示す象徴にもなるわけです。新郎新婦から参列者まで、おのおのが着用する服装が仏前式の意義を体現し、大切な一日における一体感を高めてくれます。
最終チェックリスト:仏前式の服装準備
仏前式前の最終準備として、以下のポイントを確認しましょう。
- 和装のフルセット:和装の場合着物や帯、足袋などフルセットで完備されているか。
- 衣装の試着:新郎新婦の場合は事前に着付けのリハーサルなども行い、当日スムーズに準備できるようにしましょう。
- 参列者のマナー:参列の際は数珠を必携のこと。香水やコロンも極力控えましょう。
仏前式を彩る服装で特別な一日を
適切な服装を選ぶことで、仏前式はさらに意義深いものになります。中でも和装は式の神聖な雰囲気を反映し、参列者にとって忘れがたい経験となります。
ただ和装にせよ洋装にせよ、伝統に敬意を払いつつご自身の個性も表現できるようなバランスを見つけることが大切です。この記事で紹介してきた内容を生かしながら、結婚する二人にとっての大切な一日を最大限に楽しみ、祝福できるようにしましょう。
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〈参考記事〉
https://pridal.jp/times/articles/butsuzen-wedding
https://hotel-chinzanso-tokyo.jp/wedding/for-wedding-sub/prepare/ceremony/buddhist-wedding/
https://wedding.mynavi.jp/contents/special_contents/kyoshikitype_butsuzen/
https://www.weddingpark.net/osusume/style_butsuzen/feature/3/
https://www.yumeyakata.com/bridal/set.html
https://www.hawaii-waso-wedding.com/kimono/
https://hana-yume.net/howto/109191/
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著者情報

執筆者 ゆめや通信編集部
