グリーンの鹿の子柄に扇面が膨れ織りされた訪問着【hou79】

【2025年最新版】初心者必見!小紋と訪問着の違い|着物の種類と格

日本の優れた文化と技術の結晶である伝統衣装「着物」。中でも多くの人に親しまれているのが、「小紋」と「訪問着」です。これらは見た目の美しさだけでなく、着用シーンや着物の格の違いを理解しておくことで、より幅広い場面で着用することができるようになります。

本記事では、小紋と訪問着それぞれの魅力を追及し、どのような場面でどちらを選ぶべきかや、それぞれの着物が持つ独自の魅力について解説します。また、着物選びの際に役立つポイントや美しい着こなし方も紹介しますので、着物に興味がある方は最後まで目を通していただき、着物の奥深い世界に触れてみてください。

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小紋と訪問着の入門ガイド

小紋と訪問着は、着物を愛する多くの人々に愛されていますが、その違いを正確に理解しておきたいものです。ここでは、これら二つの種類の着物に焦点を当て、初心者でも理解しやすいようにその特徴を解説します。

日常のおしゃれ着に!小紋の無限の可能性

小紋は、日常的に着て楽しむ着物として知られていますが、さまざまな場面で活躍できる豊富なバリエーションがあります。小紋の特徴は、同じ柄が繰り返し染められ、着物全体に広がっていることです。本来は小さな柄が主流でしたが、現在では大小さまざまな柄が見られます。

小紋の魅力は、その柄の多様性にあります。季節感を表す柄から、伝統的な幾何学模様、自然をモチーフにしたものまで、さまざまなデザインが存在します。そのため、お出かけのシーンや気分に合わせて着物を選ぶことができます。

小紋は普段使いはもちろん、友人との小さな集まりやカジュアルなパーティーなど、さまざまな場面でおしゃれ着としても活躍します。帯の選び方や小物使いを工夫することで、個性的に着こなすことができます。例えば、シンプルな一色の帯を選ぶことで、清楚な雰囲気を醸し出すことができる一方、色鮮やかな柄帯を合わせることで、華やかな装いを楽しむこともできます。

訪問着で魅せる、格式ある着こなし

訪問着は、フォーマルな場にもふさわしい着物として知られています。特に結婚式や披露宴のお呼ばれ、格式の高いお茶会など、格式を重んじる場では訪問着が着用されることが多いです。着物の格としては振袖や色留袖より下ですが、紋を入れることによって、色留袖と同格の略礼装にすることもできるという特質があります。ファーマルとはいえ、おしゃれな訪問着もレンタル店に多数用意されています。

訪問着の最大の特徴は、絵羽模様と言われる豪華で繊細な柄です。肩から袖、そして裾回りにかけて、衽(おくみ)の縫い目をまたいで連なった壮麗な柄が施されます。フォーマルな場で訪問着を着るときは、袋帯を合わせるのが一般的です。袋帯は、表地と裏地が別々の生地を袋状に縫い合わせた帯で、格式の高い帯とされています。慶事には、表地に金糸や銀糸で豪華な柄が織り上げられたものがふさわしく、訪問着の華やかさを引き立ててくれます。

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小紋と訪問着は、いつ、どこで着るのか?

小紋と訪問着のどちらを選ぶかは、その日の行事や場所の格式によって違ってきます。着物の種類を選ぶ時は、その場にふさわしい格の着物かどうかを判断する必要があります。ここでは、小紋や訪問着はどのようなシーンで選ぶべきかについて解説します。

小紋で楽しむ、日常のちょっとしたお出かけ

小紋は、基本的にカジュアルな装いなので、普段着や日常のちょっとしたお出かけにぴったりです。小紋を着て行くのにふさわしいシーンを、以下に紹介します。

  • 親しい友人との食事会
  • 芸術鑑賞や美術館訪問
  • 地域の行事や小規模なパーティー
  • 華道や茶道などのお稽古事
  • 家族での初詣

小紋の魅力は、普段使いからちょっとおしゃれなお出かけまで、幅広く対応できるところにあります。

大切な日には訪問着で格調高い装いを

訪問着は、フォーマルな場にふさわしい着物です。結婚式の披露宴や格式高いお茶会、公的な式典など、以下のような場面での着用が推奨されます。

  • 結婚式や披露宴(ゲストとして参加する場合)
  • 初釜や月釜、茶事などの格式の高いお茶会
  • 公的な式典や受賞式
  • 同窓会
  • コンサートや観劇、美術館訪問

訪問着の最大の特徴は、豪華で繊細な絵羽模様にありますが、着用する場にふさわしい柄を選ぶ必要があります。例えば、結婚式のお呼ばれであれば、おめでたい意味を持つ吉祥文様を選ぶことで、新郎新婦の結婚をことほぐ結婚式という場によく合います。また、お子さまの卒業式の付き添いであれば、華やかながらも厳粛な場になじむような落ち着いた印象の有職文様や正倉院文様を選ぶとよいでしょう。50代の女性に合う訪問着選びの記事もご覧ください。

小紋も訪問着も、それぞれに適した場面で着用することで、初めて着物本来の魅力を十分に発揮することができます。

「ゆめや」が提供する、普段使いに、また袴と合わせて卒業式でも着ていただける小紋になります。扇面が膨れ織りで織り出された小紋柄のアンティーク着物です。鹿の子模様の濃いグリーンに、花々が膨れ織りになった扇面が描かれています。紋は入っていません。小紋としても、袴の中の着物としても着ていただくことができます。

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初心者が知っておくべき着物の種類と格

着物を選ぶ際に最も重要なのは、着物の種類とその格です。日本の伝統衣装である着物にはさまざまな種類がありますが、着用される場面によって「フォーマルな着物」と「カジュアルな着物」にそれぞれ分けられます。ここでは、着物初心者の方が知っておくべき基本的な着物の種類とその格について解説します。

着物の格とは? 結婚式での立場別着物の選び方を理解する

着物には種類ごとに格があり、着用する場面のフォーマル度と自分の立場に合わせて着るべき着物を選びます。最もフォーマル度が高い結婚式を例に取り、参列者の立場とそこで着る着物の種類やその格との関係について解説します。

  • 黒紋付羽織袴:五つ紋付きの黒紋付羽織袴が、男性の第一礼装(正装)であり、着物の中で最も格式が高いものです。新郎や新郎新婦のお父さま、仲人の男性が着用します。それ以外の人は、格を落とした礼装を身に着けるのがマナーになります。
  • 黒留袖:五つ紋付きの黒留袖は、既婚女性が着る着物の中で最も格が高いとされています。黒留袖は、男性の黒紋付羽織袴に相当する、既婚女性の第一礼装に当たります。新郎新婦のお母さまやお祖母さま、お伯母さま・お叔母さま、仲人夫人が着ます。
  • 色留袖黒以外の1色で染めた留袖のことで、黒留袖よりは一つ格が下がる礼装になります。色留袖は、未婚既婚を問わずに着ることができ、主に親族の女性が着ることの多い着物です。紋の数によって着物の格が変わるため、五つ紋にすると黒留袖と同格になってしまうので、それは避けるようにします。一つ紋か三つ紋にすると訪問着と同格になるため、どちらかにするのが無難です。色留袖は、新郎新婦の既婚の姉妹が着るのに向いています。
  • 振袖振袖は、未婚女性の第一礼装です。紋は一つだけ入れることができますが、無紋でも第一礼装として通用するため、入れずに着ている人も多いようです。新郎新婦の未婚の姉妹や未婚の親族女性、未婚のゲストの女性など、未婚女性であれば立場に関係なく着用することができます。

ここまで挙げた着物は「フォーマルな着物」で、「礼装」になります。日常的な場面では着ることがなく、冠婚葬祭などのハレの日にふさわしい着物です。

訪問着と小紋が入っていませんが、この二つはどうなるのでしょうか?それについては次項で、詳しく解説します。

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「インフォーマル」と「カジュアル」の違い

背中に一つ紋の入った訪問着は、略礼装と呼ばれる「インフォーマルな着物」になります。訪問着以外にもインフォーマルな着物には、以下のようなものがあります。

  • 訪問着一つ紋付きの訪問着は、略礼装に当たる礼装として用いることができる着物です。留袖より格は下になりますが、フォーマルな場に適しています。紋がない場合は、フォーマルな場は避けた方が良いです。未婚既婚を問わずに着用することができます。肩から袖にかけてと裾周りに描かれた、華やかな「絵羽模様」が特徴です。絵羽模様は、留袖や振袖と訪問着だけに見られる模様で、衽(おくみ)線を越えて絵柄が連なっているという特徴があります。華やかさと共に品格を兼ね備えた、フォーマルな着物にふさわしい存在感を備えています。
  • 付け下げ訪問着よりも色柄を控えめにして作られたものが付け下げです。訪問着よりも模様が少なめなのが一般的です。未婚既婚を問わずに着ることができます。訪問着と同じような場面で、カジュアルからフォーマルな場面まで着られますが、格は訪問着の下になります。結婚式の二次会やパーティー、式典などのフォーマルな場に適しています。上品で落ち着いたデザインが特徴で、大人の女性の魅力を引き立てます。
  • 色無地:白生地を黒以外の1色で染めたものを色無地といいます。地紋入りのものと地紋なしのものがあり、地紋入りのものだけがインフォーマルとして着用することができます。例えば、地紋入りの色無地に三つ紋を染めたものであれば、略礼装になります。未婚既婚を問わずに着用できます。そのシンプルさから、フォーマルな場では控えめな美しさを、カジュアルな場では上品な着こなしをすることができます。色無地は、帯を変えることでも格を調整することができるため、一枚持っているだけで幅広いシーンに対応できる着物です。
  • 江戸小紋:江戸小紋は、柄が遠くから見ると無地に見えるほど小さいのが特徴で、柄の大きい普通の小紋とは区別されています。一つ紋を入れた小紋三役や五役と呼ばれる柄のものであれば、江戸小紋はフォーマルな場で略礼装として着ることができます。それ以外の江戸小紋は、カジュアルな着物になります。

ここまで見てきたように、無紋の場合はカジュアルな着物でも、紋を入れることによってフォーマルな場面でも着ることができるものがあります。 ここに挙げた以外の着物はすべて、「カジュアルな着物」になります。カジュアルな着物には小紋や紬(つむぎ)、浴衣(ゆかた)などがあり、これらは日常的なお出かけ着にはなりますが、フォーマルな場面には向かないので注意が必要です

このように着物の格は、高すぎても低すぎても失礼になります。着物選びは、その日のイベントの格式や自分の立場、着物の格を考慮して選ぶことが大切です。また礼装に用いる着物には、必ず紋を入れることが礼にかないます。着物の世界は奥が深く、その種類や格を理解することで、より多くの場面で着物を楽しむことができるようになります。

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シーンのフォーマル度と着物の格の合わせ方

着物には多種多様な種類があり、それぞれ着用するのにふさわしい場面が異なります。ここでは、さまざまなイベントやシーンに合わせた着物の選び方をご紹介します。

「紋」によって変わる着物の格

着物は、紋の数や紋の入れ方によって格が変わるという特性があります。ここでは、着物の紋についての基礎知識を紹介します。

礼装をする場合は、立場に応じて紋の数を選ぶ必要があります。例えば、結婚式の新郎や新郎新婦のお父さま、仲人の男性が着る黒紋付羽織袴には、最高の格式である染め抜きの五つ紋を入れるのが決まりごとになっています。女性が着る黒紋付や黒留袖も同様で、第一礼装には染め抜きの五つ紋を入れるのが常道です。

「紋」というのは「家紋」のことで、本来は家系を表すものなので一族ごとに違います。ただし、「通紋」と呼ばれる誰でも便宜的に使える紋もあります。レンタルの礼装には、多くの場合、この通紋が入れてあります。また「染め抜き」というのは、着物の紋の入れ方の一つで、ほかにも「描き紋」や「縫い紋」、「貼り付け紋」があります。染め抜き紋・描き紋、縫い紋、貼り付け紋の順番に、格が高いとされています。

紋の数は、五つ紋、三つ紋、一つ紋の3種類があり、この順番に格が高いとされています。紋の表現方法としては、「日向(ひなた)紋(陽紋)」「中陰(ちゅうかげ)紋」「陰(かげ)紋」の3種類があり、この順番で格が高いとされています。日向紋とは、モチーフ全体を白抜きにして中の線を上絵として入れたもので、これが紋の標準になります。陰紋は紋を輪郭線だけで表現したもので、一つ紋に使われるのがほとんどです。中陰紋は輪郭を陰紋よりも太い線で表したものになります。紋から見た着物の格は、染め抜きの日向紋の五つ紋付が、最も格が高いことになります。

お茶会は、訪問着か小紋か?

お茶会には、さまざまな格式のものがあるため、着用する着物の種類を選ぶ際には、お茶会の格式を主催者に確認しておくことが必要になります。またお茶会は、基本的に「侘び寂び」を楽しむ場なので、華やかすぎる色柄は避けるのがマナーになります。

例えば、新春に開催される初釜は格式が高いお茶会のため、着ていくものはフォーマル度が高いものが求められます。上品な古典柄の訪問着または付け下げ、色無地などが似合います。格式の高いお茶会としてはほかに、「炉開き」や「口切り」などがあります。合わせる帯は袋帯で、控えめな感じの古典柄のものを選ぶと、お茶会にふさわしい装いになります。

一方、お茶会には一般人が多数参加する「野点(のだて)」や「大寄せ」などのカジュアルなものもあります。こういうお茶会では、小紋や紬(つむぎ)などのカジュアルな着物を着ることができます。ただし、あまりカジュアルになりすぎないように、帯は織りの袋帯を合わせるのが一般的です。

着物は日本の美しい伝統文化の一つです。シーンに合わせて適切な格の着物を選ぶことで、さまざまな場面で着物を着こなすことができます。

「ゆめや」がご用意した、結婚式のお呼ばれなどで着ていただける、松井青々作の京友禅の現代物訪問着です。ピーチ色の正絹地に描かれたのは、花車です。数えきれないほどたくさんの花々が、ピンクを中心とした色合いで描かれています。ややグリーンがかった金色に、金糸や色糸で花唐草などが描きだされた帯をコーディネートしました。

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着物の着付けのコツと調達方法

日本の伝統衣装である着物には、着つけ方にも深い文化があります。ここでは小紋と訪問着、それぞれの着付け方のコツと、着物を調達する二つの方法について解説します。

小紋と訪問着の着付けのコツとは

小紋と訪問着には、普段着と略礼装という着物の格の違いがあります。ここでは、小紋と訪問着には着付けの際にどんな違いがあるのか、その着付けのコツを以下に紹介します。

着付けにおいて小紋と訪問着の違いで目立つのが着丈です。着丈とは、着物を着付けた後の長さのことを言います。女性の着物の場合は、長めの丈の着物をおはしょりして着付けるのが一般的なので、その時に長さの調節をすることができます。小紋のような普段着では、裾が地面をこすらないように少し短めに着ることが多いです。一方、訪問着のようなフォーマルな着物の場合は、3枚芯などのかかとの高い礼装用の草履を履くため、床すれすれくらいの長めに着付けると、草履を履いた時に美しいバランスになります。

また訪問着などの礼装では、普段着の小紋よりも衣紋(えもん)を大きく抜くのが基本です。衣紋というのは、首の後ろから後衿までの空間のことを言います。衣紋を抜くことで、うなじや衿足を美しく見せることができます。さらに半衿の見せ方も、普段着と礼装では異なります。小紋や紬などでは半衿を見せる面積が大きめですが、訪問着などの礼装では1cm程度に調節することが多いです。

レンタルするか?購入するか?

小紋にしろ訪問着にしろ、着物を購入するにはそれ相応の費用が掛かります。訪問着を購入するとなると、品質にもよりますが、20万円から100万円程度は覚悟しなければなりません。一方、同程度の訪問着をレンタルする場合は、店舗にもよりますが、2万円から10万円ぐらいで借りられます。

着物を着る機会が少ない方や、特別なイベント用に一度だけ着用する場合は、なんといってもレンタルが便利です。多くの店舗では、着物の種類も幅広く品ぞろえしているので、豊富な候補の中からお気に入りの一着が見つけられます。また着用後は、たいていの店舗では、そのまま返却すればいいだけなので、クリーニングも保管するための場所も、メンテナンスの手間も必要ありません。

一方、着物を購入する場合は、限られた予算の中で選ばなければならないため、おのずと選択肢は限られてきます。また着用後は、着物専門のクリーニング店に依頼する必要があり、直射日光の当たらない湿気の少ない保管場所を確保したり、年に何回かメンテナンスをしないと、着物を美しいままに保つことができません。着物を趣味として楽しむ場合や、自分だけの特別な一枚を持ちたい場合は、購入を検討する価値がありますが、そうでない場合はレンタルサービスを利用することも考えた方がいいでしょう。

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小紋と訪問着の見分け方

小紋と訪問着を見分けることは、それほど難しくありません。ここでは、小紋と訪問着を見分けるためのポイントを解説し、それぞれの特徴を明らかにします。

一目でわかる!小紋と訪問着の違い

小紋と訪問着を見分けるポイントは、以下のようにまとめることができます。

  • 柄の大きさと配置小紋は着物全体に細かい柄が均等に配置されていますが、訪問着は肩から袖にかけてと、裾回りの「絵羽模様」と呼ばれる衽線をまたいでつながっている大きな柄が特徴です。絵羽模様は、訪問着以外には、留袖や振袖などの格式の高い着物にだけ施されています。
  • 用途の違い:小紋はカジュアルな場面や日常着として着られるのに対し、訪問着は比較的にフォーマルな場での着用が一般的です。訪問着を礼装として着る場合は、帯や草履、末広(祝儀扇)などの小物は礼装用のものを使用します。

このような小紋と訪問着の特徴を押さえておけば、両者は容易に区別することができるでしょう。

訪問着と付け下げ、色留袖の違い

訪問着と小紋の場合と違って、訪問着と付け下げや色留袖を見分けるのは、少し難しいかもしれません。

付け下げの模様は、訪問着のような絵羽模様ではなく、もっと小さな模様が散らばっているのが一般的です。これは戦時中に訪問着の絵羽模様がぜいたく品として禁止されたため、それに代わるものとしてよりシンプルな柄の付け下げが作られたことによるものです。着物の格は、訪問着の下になります。結婚式では、友人として呼ばれた時に着るのが一般的です。未婚既婚にかかわらず着ることができます。

色留袖は、結婚式で新郎新婦の姉妹など、家族か間柄の近い親族が着る礼装です。慶事にふさわしい華やかな色合いのものがあります。訪問着と同じように絵羽模様が入っていますが、柄があるのは裾回りだけで、訪問着のように上半身には柄がありません。そこで見分けることができます。着物としての格は訪問着より上で、黒留袖の下になります。五つ紋を入れると黒留袖と同格になる、格の高い礼装です。未婚既婚にかかわらず着ることができます。

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まとめ

この記事では、小紋と訪問着の魅力と着こなし方や着用するのにふさわしいシーン、着物の種類と格から、訪問着と小紋・付け下げ・色留袖の見分け方、さらにレンタルと購入のメリット・デメリットの比較に至るまで、着物に関するさまざまな情報を紹介しました。着物を着る際には、これらの知識を生かして、シーンに合った選択をすることが大切です。日本の素晴らしい伝統文化である着物を楽しむ一歩として、この記事がお役に立てば幸いです。

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著者情報

ゆめや通信編集部

執筆者

この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
田村芳子プロフィール画像

監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。
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